もう小学校の低学年じゃあるまいし、たかが「うんち」でキャッキャと喜んでいる場合ではないと思う40歳の今日このごろ。一体全体、「うんち」だから何だと言うのだ。私としたことが “うんちごとき” で騒ぎすぎたゼ……なんて思っていた矢先、どうしても看過できないうんち商品を発見してしまったので報告しておきたい。その名もズバリ……


ハンディ扇風機うんち


ついにダイソーは、ソヨソヨと心地よい風を発生させる「扇風機」までをも、いつもどおり「うんち」にしてしまったのだ。そう、いつもどおりに……。だが、私はこの『ハンディ扇風機うんち』から、ひとつの “狙い” を察知してしまったのである。

これまでダイソーが商品化してきた「うんち」については、タグ「ダイソーのうんち」にまとめてある。様々な「うんち商品」がダイソーには売られているが、私が記事にしたのは8点のみ。

しかしそれら8点のうんちをじっくり見てみると、どれもこれも「遊びのためのうんち」であることがよくわかる。平たく言えばパーティーグッズであり、ちびっ子たちが狂喜乱舞して遊ぶための「うんち」なのである。


しかし、今回の商品は……


わりとガチ……。


電池不要の超実用的な扇風機であり……


シャコシャコすると……


めちゃんこ涼しいときて……


デザインも3種類から選べるうえに……


手に取りやすい100円という価格……!!


私はこの『ハンディ扇風機うんち』を店頭で見た時、「ついに始まるぞ」と感じたのだ。いいや、正確には、「ついに始まったぞ」である。一体何が始まったのか? 簡単に説明しよう。ズバリ……


ダイソーの本格的な「うんちブランディング」だ。


以前、私は「ダイソーの『うんち化』が止まらない」というジャーナリスティックな記事を書いた。その中で「なんでもかんでも “うんち化” しやがって」との感情的なセリフを述べている。

しかし、その思いは、あながち間違っていないと今となっては確信している。なぜなら、ついに遊ぶための「パーティー用品」を超えてきたのだ。シャレではなく、ガチの路線に入ってきたのだ。

そして、それが何を意味しているのかというと、「ダイソー=うんち」という印象づけ(キャラ付け)、すなわちブランディングであると私は見ている。

ディズニーならミッキー。任天堂ならマリオ。セガならソニック。サンリオならキティちゃん……という感じのイコールにするべく、「ダイソーならうんち」という舵取りをとったと私は勝手に予想しているのである。


もちろん、印象付け(ブランディング)のためだけではなく、そんなの関係なしに「うんち商品が実際に売れている」のも事実であろう。でなければ、ここまで精力的に次から次へとうんち商品をブッ込んでこないはずだ。

いずれにしても、私の予想が正しければ、おそらくこの先、さらなる勢いで「ダイソーのうんち化」が加速する。私のレビューも間に合わないレベルのスピードで、次から次へと「うんち商品」を投入してくると予想している。こりゃ忙しくなるぞ。気合を入れて、奮(フン)闘せねば。

Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24


[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]