今の時代、企業の垣根を超えたコラボは珍しいことじゃない。ビックカメラとユニクロの「ビックロ」に代表されるように、たとえ異色であっても柔軟にコラボが実現している。最近だとSNS上で仲良い企業も多く、コミュ力も高いとなればいろんなことに挑戦できるというものだ。

そんななか、気になるコラボ商品が新たに爆誕していたので報告しておかねばなるまい。この度、コラボしたのはニチレイとジャパンフリトレー。冷凍食品の味を再現したお菓子が世に出されていた!!

・ニチレイの冷食がお菓子に

そのコラボ商品を見つけたのは、ゲームを売っているGEO(ゲオ)でのこと。FF7リメイクもやり終わったことだし、何か他のソフトでも買おうかな〜と物色していたところ、視界に飛び込んできたのだ。

棚に陳列されていたのは、本格炒め炒飯のポップコーン、そして焼おにぎり味のトルティーヤチップスの2種類(ともに税抜88円)。調べてみたところ、どうやら2020年4月13日に発売されたらしく、特から(若鶏の唐揚げ)味のコーンスナックも売られているようだ。とりあえず今回はゲオにあった2種類を購入してみた。


・炒飯味のポップコーン

ニチレイといえば冷凍食品。ジャパンフリトレーといえば、ドリトス、チートス、そして何より水色と白のパッケージで知られる「マイク・ポップコーン」である。ともに看板商品のコラボだから、それすなわち自信作と受け取ってもいいだろう。

人気冷食の味がするならばウマいことは約束されたようなもの──。そうすると焦点は「どこまで冷食をお菓子で再現できているか」だ。まずは看板というより鉄板商品同士で、絶対に失敗が許されないポップコーンから食べてみた。

大きな期待とわずかな不安が入り混じりつつ、袋をビリリッと開けてみる。すると……うおおおぉ!

色合いがなんだかニチレイの炒飯っぽいような気もするも、わりと普通のポップコーンが入っていた。ただ、匂いを嗅ぐとそこはかとなくネギ油の香ばしさがして、ニチレイの本格炒め炒飯に似せていることは伝わってくる。


脳内で炒飯が再生されるとはされる。そうなればあとは味がすべてを決めるわけだが、口に放り込んでみると……

わりと普通のポップコーンかもしれないと一度は思ったものの、繰り返しじっくり味わってみると口の中にニチレイの炒飯の風が吹いた。どことなくゴロッした焼き豚を感じるような味……絶妙な濃さがウマいし、これは限られた制限の中できちんと再現されていると言っていいだろう。


・焼おにぎり風のチップス

では、焼おにぎり味を再現したチップスはどうか。醤油味で失敗する方が難しそうなだけに食べる前から期待が膨らむ。

開封したら醤油の香りがふわっと広がる。うむうむ、これは間違いないやつ。薄くて持ちやすいし……

一口食べると味も焼きおにぎり風。パリパリッと軽く食べられるのも心地よく、一口また一口と手が止まらない。形もおにぎり型で細部まで再現しようとしているのが伝わってくる。


なんだかほぼドリトスじゃないかと思ったのはここだけの話だが、両社のこだわりをところどころに感じることができる商品だった。誇張しすぎることなく、自然体なのが二重丸。これなら特から味のコーンスナックも、きっちり再現されているに違いない。


なお、ジャパンフリトレーのHPには「販売終了」との記載がある。また、店頭在庫がなくなり次第、販売を終了との表記もあった。つい先日まで売っていたが、幻の商品となる日も近い……かもしれないので、気になる人は見つけたらお早めに。

参照元:ジャパンフリトレー株式会社
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.