世界には様々な王、すなわち “キング” が存在する。百獣の王がライオンならば、海上ではシャチが食物連鎖の頂点とされ、また将棋界で言えば羽生善治永世竜王も、ランクとは関係なくキング的な存在と言えるだろう。
そして野菜……いや、あらゆる食物の中でもキングの呼び声が高いのが「にんにく」である。隠し切れない存在感、圧倒的な突破力、常にセンターを狙うハングリー精神を兼ね備えるにんにく様は、やはり王と呼ぶにふさわしい。そのにんにく様を思う存分感じられるのが、ミニストップの『ポテトチップスにんにくパンチ』だという。ほう……。
・ミニストップの新作ポテチ
2020年5月26日から全国のミニストップで販売開始となった『ポテトチップスにんにくパンチ』。本体価格は税抜き100円で、ミニストップのプライベートブランド商品となっている。なお、製造は「わさビーフ」のヤマヨシだ。
さて、世の中には にんにく様をゴリ推す商品が少なくないが、にんにく様の下僕歴42年の私、P.K.サンジュンから言わせると「うーん、そこそこですね」と言わざるを得ない商品も多い。かつて「にんにく様ご降臨!」と素直に思えたのは「ペヤングにんにくMAXやきそば」くらいである。
なので、ミニストップの『ポテトチップスにんにくパンチ』を発見したときも、まずは華麗にスルーした。正直「にんにくパンチ(笑)」とやや小馬鹿にしていたのだが、気になることが1つだけ……。それは「あの真面目なミニストップが荒ぶっている」という事実だ。
・ミニストップ、荒ぶる
セブン、ローソン、ファミマの中ではもっとも控えめで、もっとも手堅いイメージがあるミニストップ。そのミニストップが『ポテトチップスにんにくパンチ』に関しては、普段では考えられないカロリーで熱弁しているのである。
「想像を超えるガーリックのインパクト! 袋を開けた瞬間と口に入れた瞬間に爆発するガーリック臭が感じられる強烈なにんにくフレーバーとなっており、驚きを与えると共に、期待を超えるインパクトのある濃厚な味わいです」
「想像を超える」「爆発するガーリック臭」「期待を超えるインパクト」などの言葉遣いは、普段お行儀の良いミニストップからは想像もつかない。よかろう、ミニストップ。お前がそこまで言うならば確かめてやろうではないか。お前のにんにく魂を俺が受け止めてやる。
・いざ実食
というわけで、ミニストップで『ポテトチップスにんにくパンチ』を購入し、いざ開封の儀! カモン、爆発するガーリック臭!!
……。
…………。
……!
意外とすげぇぇぇええええええええ!!
立ち込めるにんにく臭に一切の手加減はない。例えるならば、ゴングが鳴った瞬間から怒涛のラッシュを仕掛ける那須川天心のように、ひたすら容赦のないパンチが襲い掛かる。ぶっちゃけ、香りに関しては想像を遥かに超えてきた。だが、肝心の味はどうなのか? 1枚食べてみると……。
……。
…………。
……!
こっちもすげぇぇぇええええええええ!!
正直、こいつは驚いた。ミニストップが言う「期待を超えるインパクトのある濃厚な味わいです」に偽りはない。世界レベルのにんにく耐性を持つ私がこれほど強くにんにくを感じるとは、にんにく初心者が食べたらぶっ倒れるのではないか? それくらい味もにんにく様全開だ。
・マジですごかった
念のため、家にいた妻と妹にも食べてもらったところ「すご!」「ヤバ!!」と言っていたのでやはり『ポテトチップスにんにくパンチ』は本物だ。『ポテトチップスにんにくパンチ』を「ペヤングにんにくMAXやきそば」と共に “にんにくスゴイ商品” として、勝手に殿堂入りを認めよう。
というわけで、ミニストップの『ポテトチップスにんにくパンチ』はマジでなかなか凄いから、興味がある人はぜひ1度ご賞味いただきたい。むしろ、にんにくが苦手な人は食べてはいけないレベルの商品だ。
参考リンク:ミニストップ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼勝手に殿堂入りを認定します。