炭火焼肉チェーンの安楽亭が2020年4月20日より「焼肉弁当」の販売を全店にて開始した。焼肉弁当……なかなかどうして抗いがたい言葉である。これは試してみる価値アリではないか。
安楽亭に最後に行ったのは、たぶん大学生の時。友人とランチメニューを食べた記憶が薄っすらとある。ということは、もう10年以上も前になるのか。もはや初めましてな気もするが、さっそく買いに行ってみたい。
・安楽亭の弁当
今回の弁当販売に関して、東京・神奈川エリアの店舗はどうやらシステムが一律らしく、20時までは通常営業と弁当販売。20時以降は弁当販売のみで、23時まで実施するようだ。閉店時間を早めている店舗が多いなか、深夜まで弁当が買えるのはけっこう珍しい(他のエリアは閉店まで通常営業&弁当販売)。
夕方ごろ店に入ろうとすると、弁当らしき袋を下げた男性とすれ違う。しかし店内はガラガラというかほぼ無人で、「え、やってる?」くらいの雰囲気である。弁当は電話か店頭で注文ができ、私(あひるねこ)の場合は店頭で頼んだ後、10分程度で提供された。
・2個買い
さて、8種類ある弁当のうち、今回注文したのはもっともスタンダードだと思われる『焼肉カルビ弁当(税抜790円)』と、もっとも値段が高い『黒毛和牛カルビ焼肉弁当(税抜1480円)』だ。思ったよりも(?)高級感ある外装。
人気のカルビを自家製のタレで仕上げたという『焼肉カルビ弁当』は、ぶっちゃけたことを言うと、ややコンビニ感のあるルックスである。これはカルビ……なのか? ご飯の上に海苔、その上に薄切りの牛肉が敷かれている。
食べてみると、やはりどこかチープな感じがするのだが、でも私、これ全然嫌いじゃない。むしろなんかウマい。繰り返すが牛肉自体はチープである。しかし、甘辛なタレやキムチ、ナムルの存在と混ざり合うことで、最終的にしっかり焼肉屋の弁当になっている感じがするのだ。
・かっ込みたい
無性にご飯が恋しくなる味なので、自宅のレンチンライスを追加でブチ込むのもいいだろう。なんとなく学生に戻ったような気分である。チマチマ食べるよりガツガツ一気に食らうべし。これはそういう類の弁当ではないか。
一方、それなりに値が張る『黒毛和牛カルビ焼肉弁当』の第一印象は、「そうそうコレコレ。これがカルビだよな」というものだった。肉も厚切りで、全体的に贅沢感が漂っている。それに伴い、自然とこちらのテンションも上がる。
・さすがに上質
こういうお肉は一口で食べず、いったん噛み切って2回に分ける派の私であるが、さすが黒毛和牛。柔らかい! うわーなんか、焼肉って久しぶりに食べたな。外食の味だなやっぱ焼肉は。おいしい牛肉特有の “幸せ成分” を存分に摂取していく。
もちろん炭火で焼き立ての焼肉とはちょっと違って、感覚的には東京駅とかで売ってる高めの駅弁に近いかもしれない。できればこれと缶ビールを片手に新幹線に乗り込み、どこか遠くへ出掛けたいものだ。それまでは辛抱辛抱。
・需要はありそう
値段に関して、コスパがいいかと聞かれれば疑問も残るところなのだが、「焼肉行きてぇなー」という今の気分には割と応えてくれるような気がした。この騒ぎが落ち着いたら、10年以上ぶりにお店の方でも食事をしてみようと思う。ごちそうさまでした。
参考リンク:安楽亭
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼キムチとナムルの存在が地味に大きい。
▼タレが別容器でも付いてくるので追いダレ可能。
▼久しぶりの焼肉で元気が出た。