テレワーク推進の流れにともない、Webカメラを使って会議を行っている方も増えていることだろう。その際気になりがちなのが「背景に自宅の様子が映ってしまうこと」だが、そうした現代的悩みを受け、ある動きがTwitterにおいて巻き起こっている。

どんな動きかと言えば、有名企業などの公式アカウントが続々と、個性豊かな「Webミーティングに使える背景画像」を無料提供し始めているのだ。そこで今回は、その中でも個人的に筆者が気になった画像を5パターンほどご紹介しようと思う。ぜひとも参考にして頂いて、他のテレワーカーを出し抜いてほしい。

・LIXIL(リクシル)

Webミーティング用の背景画像は巷ではバーチャル背景と呼ばれているようだが、まず最初にご紹介するのは、大手住生活企業LIXIL(リクシル)が提供しているバーチャル背景だ。

同社がデザインを手掛けた部屋のイメージ画像が4枚アップされており、そのどれもが眩しいくらいにオシャレである。バーチャル背景界においてもトップを争うスタイリッシュ具合に感じる。これらの画像を背景にしてWebミーティングで発言すれば、何となく信憑性が増すこと請け合いである。


・ケンタッキーフライドチキン

続いては、ファーストフードチェーンのケンタッキーから提供されている背景だ。一面を埋め尽くすフライドポテトの画像が大胆にもアップされている。

オシャレな部屋からポテトへの落差が激しいが、それだけバーチャル背景界は多様性を内包しているということだ。スタイリッシュに攻めるだけがWebミーティングにおける勝ち筋ではない。

一度想像してみてほしい。とても美味しそうな背景の人と、何の変哲もない普通の背景の人。あなたはどちらと仕事がしたいだろうか。要はそういうことである。


・モーリーファンタジー

次に、イオングループのアミューズメント施設「モーリーファンタジー」が提供している背景にも注目したい。UFOキャッチャーなどの煌びやかなマシンが立ち並んでいる、言わばゲームセンター的な1枚だ。

単純に背景として使うだけでも、画面がにぎやかになって会議が華やぐ効果が得られるだろうが、筆者の思う真価はそこではない。

会議をしていると、時には自分にとって都合の悪い発言が出てくることもあるはずだ。そうした時にこの背景を使って「よく聞こえなかった振り」をすれば、「周りがにぎやかだから聞こえなくても仕方ないか」と相手を錯覚させられる可能性がある。そんなことなかったら申し訳ない。


・ちびまる子ちゃん

驚くべきことに、国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の公式アカウントからも背景画像が提供されている。劇中で目にする「さくら家居間」と「公園」の2枚だ。

心を惹かれるのは、やはり「さくら家居間」の方だろう。Webミーティング用の背景を取り上げる記事で書くことではないが、この「さくら家居間」に関してはもはやWebミーティングなど関係なしに画像としての価値が高い。ただただ希少度がすごい。

外出自粛の要請が出て、テレワーク推進の流れが生まれなければ、この画像にお目にかかることもなかったかもしれない。人間万事塞翁(さいおう)が馬である。


・月刊ムー

最後に、ミステリーマガジン「月刊ムー」の公式アカウントについても触れておきたい。4枚のミステリアスなカバーアートがアップされている。

「秘密会議っぽさを出したいときにどうぞ」との文言が添えられている通り、これらの背景画像を会議で使った時の妖しさは想像に難くない。見た目から発せられる圧力という観点では、ポテトなどとは比べものにならない。

ただ気を付けねばならないのは、大人数で会議を行う場合、1人だけ「ムー」の背景を使っていると「異端感」がすさまじくなりうることだ。できるだけ会議に参加する全員で足並みを揃えていきたい。


・バーチャル背景の世界

さて、ここまで5パターンの背景画像をご紹介してきたが、いかがだっただろうか。好みの背景があったなら幸いだ。上で挙げたもの以外にも、Twitterで「バーチャル背景」や「Webミーティング 背景」などで検索すると多数ヒットするので、そちらもチェックしてみてほしい。

それにしても、探せば探すほどユニークな画像が出てきて本当に面白い。バーチャル背景を眺めていると、提供する側の背景も見えてくるように感じる。

参照元:Twitter @lixil_official@KFC_jp@mollyfantasy_of@tweet_maruko@mu_gakken
執筆:西本大紀
Photo:RocketNews24.