大人気うどんチェーン店「丸亀製麺」を運営するトリドールホールディングス。2025年までに世界6000店舗の出店を目指している同社は「丸亀製麺」のみならず「天ぷらのまきの」や「つきたて餅の福はうち」「焼き鳥のとりどーる」など、様々なブランドを展開中だ。

そして現在国内2店舗しかないトリドールホールディングスの新業態が『天ぷらそば唐さわ』である。うどんで日本を制したトリドールは、日本そばでも業界の覇者となり得るのか? さっそく『天ぷらそば唐さわ』に足を運んできたのでご覧いただきたい。

・そばは店内で製麺

『天ぷらそば唐さわ』は2020年3月現在、お茶の水と武蔵小山の2店舗のみを展開しているトリドールホールディングスの新業態だ。店名の通り天ぷらそばがメインのお店となっており、最大の特徴は「店内でそばを打っていること」である。

そう、天ぷら唐さわでは、カウンター内に設置された巨大な製麺機でそばを打っており、打ち立てツヤツヤ & 揚げたてアツアツの天ぷらがいただけるのだ。丸亀製麺も店内でうどんを打っているから、まさに「丸亀のそば版」と考えていいハズだ。

さらに店内に張り出されたポスターによると、温かいそばは枕崎産本枯節を使用した「追い鰹だし」で1杯ずつ仕上げるなど、つゆにも相当なこだわりがあるらしい。……ぶっちゃけ細かいことはわからないが、丸亀製麺の安定感を知る者として「トリドールってだけで安心感がある」と感じた次第だ。

・そばを2つ注文

さて、店を訪れたのはランチタイムということもあって、店はほぼ満席。店内にはボトルキープの日本酒などがあったので、夜はお酒とそばをたしなむ店として営業しているらしい。着席して注文したのはオススメだと書かれた「天盛りせいろ」と「鶏天おろしぶっかけ」で、価格はそれぞれ税別780円となっている。

まずは「天盛りせいろ」から食べてみると、天ぷらに関しては丸亀製麺や「天ぷらのまきの」の実績通り、安定のウマさ。当然、カウンター内で調理された熱々の天ぷらなので美味しくないワケが無い。また、めんつゆとは別に天つゆが用意されていたのも高ポイントだ。

気になるそばだが、コシの強いハリハリとした食感である。後味がやや甘めのめんつゆとも相性が良く、のど越しも良好。「これよりウマいそばは食ったことねえ!」……とは言わないが、店内で打ちたてのそばだけあって非常にフレッシュという印象だ。

「鶏天おろしぶっかけ」も期待を裏切らない想像通りのウマさ。丸亀製麺の「かしわ天」とほぼ同じ「鶏天」は食べ応えも十分で、すだちも良いアクセントになっていた。そばも最後までコシを失うことなく、やはり “ハリハリしたそば” という感じである。


・さすがの安定感

まとめると『天ぷらそば唐さわ』は店内で製麺しているだけあって、そばはウマい。丸亀製麺とは違いセルフスタイルではないため回転がやや遅いのが気になるところだが、近所にあったら非常に重宝する店ではなかろうか。丸亀製麺ほどではないにせよ、今後増えていく予感がする

近年、スシローと並び外食業界を席巻し続けるトリドールホールディングス。丸亀製麺のうどんにせよ、福はうちの餅にせよ、店内調理の食材はウマい。『天ぷらそば唐さわ』はトリドールホールディングス快進撃の立役者になれるのか? 注目だ。

参考リンク:トリドールホールディングス
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.