『カラオケの鉄人』(通称:カラ鉄)がテレワーク向けのサービスに力を入れている件に関しては、以前の記事でもお伝えした。未だ収束の気配をみせない新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務を余儀なくされる人は増え続けている。
そんな中カラ鉄はさらに強力なキャンペーンを打ち出した。なんと980円(税抜)ポッキリでお部屋が11日間使い放題なのだというが……そんなうまい話があっていいのだろうか? 念のため店舗へ急行してみた。
・人、激減
都の外出自粛要請が明けた月曜、いつも賑やかな新宿・歌舞伎町はお正月並みに人通りが少ない。
わずかに歩く人々もみな、遊びに来たというわけではなさそうな雰囲気だ。
カラ鉄に出入りする人も見当たらない。
っていうか…………
閉まってるゥ!!!
きけば一連の新型コロナウイルス騒動の影響で、店舗によっては臨時休業や営業時間短縮を行っているとのこと。利用する人は事前に電話やホームページなどで確認してほしい。
営業中だった店舗へ行き「テレワークパスを……」と告げれば即座に発行してもらえた。通常のカラオケ同様、受付表に名前等を記入するだけでOK。
・お得でしかない
カラ鉄の『テレワークパスポート』は3月27、30、31、4月1、2、3、6、7、8、9、10日の計11日間、開店〜19時までの間で使い放題という内容だ。「4月10日までの土日を除く全平日」というふうに理解すればいいだろう。
こういう場合よくあるのが「1店舗限定」等といった制限だが、今回のキャンペーンは東京・神奈川の全店舗(一部例外あり)が対象。税込1078円を支払ってパスを手に入れてしまえば店舗を変えても利用でき、おまけに同日の店舗移動も可能というから驚きである。そしてさらに驚くべきは……
ドリンクバー込み!!!!!
11日間毎日利用すれば室料だけでも100円を切るというのに、通常800円(フリータイムの場合)のドリンクバーが込みとあっては赤字覚悟どころか「完全な赤」である。利用するのが申し訳なくなるほどだ。
・環境に不足なし
広いカラ鉄フロアは正午現在、2組ほどの在室があるのみでガランとしている。
通されたのは本来なら5〜6人で利用するような広い部屋だ。
疲れたら横になれるけど寝てはいけない。
店舗や部屋によると思われるが、今日私が通された部屋には電源差し込み口が4つも完備。
Wi-Fiもサックサクである。
個人的に「カラオケはテーブルの位置が低い」というイメージがあった。しかし今回の部屋は座るとテーブルの高さがヘソのやや上くらいであり、これは自宅の仕事机と大差ない。肩や腰に爆弾を抱えるテレワーカーにも優しい造りになっているぞ!
・ただし……
当然といえば当然であるが、今回のテレワークパスポートには禁止事項がある。
それは「カラオケの利用とアルコールの提供」だ。
あくまで今回のプランはテレワーク難民に対するカラ鉄の粋な計らい。テレワークパスでカラオケ歌いに来る不届き者はいないと思うが、念のため注意しておこう。
カラオケ店は「行くべきではない場所」として論じられることも多いのが現状である。しかし問題なのは「他人との接触」であって、カラオケ店自体は何も悪くないのだ。いつもお世話になっている店から客足が遠のき、苦しい経営を強いられることは誰しも望むところではない。
ちなみに今回のプラン、通常のカラ鉄ルールと同様に飲食物の持ち込みは不可だが、確認したところ途中外出が可能。お腹が空いたらどこかへ食べに行ってもいい……が! カラ鉄ではお得なランチメニューが充実していることもお伝えしておきたい。
店と客が手を取り合えば、この苦境を乗り越えてゆけると私は信じている。そしてきっとカラ鉄も同じ想いなのではないだろうか。……と、いうわけでカラ鉄の『テレワークパス』、明日(3月31日)購入すれば計9日間利用できるぞ! 急げ!
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
▼ちなみにポケモンGOプレイヤーにもカラ鉄はオススメだ