「婦人服」、それはその名の通り、ご婦人のための衣類のことを指す。しかしながら、私(佐藤)は昔から婦人服にそこはかとなく漂う “ロック” な雰囲気を感じていた。2014年当時、中野ブロードウェイのあるお店で、バラとドクロの入ったノースリーブを発見したことがある。これをおばちゃんが着るのか? まさにロックじゃないか!

「婦人服にはロックが混ざっている」、その持論をたしかなものにするために、私は静岡県熱海市を訪問した際に、婦人服ブティックを訪ねてみた。そこでセルフコーディネートしてみたところ、ロックスターになることに成功したぞ! やはり私の考えは間違っていなかった!!

・熱海のブティック

以前の記事でお伝えしたように、熱海は現在(2020年3月24・25日)、若者でにぎわっている。春休みや卒業旅行で訪ねる学生が相次いでおり、私は原宿や新大久保のような様相を呈していると感じた。街がにぎわうのは良いと思うのだが、アンティークショップやブティックを利用する若者は少なく、売上に結びつかないお店も少なくないように思う。


私が目星をつけたお店は、表に格安商品を陳列し、店内で新商品を販売するタイプのブティックだった。軽く品定めしてみると、なかなかロックを感じさせる婦人服の品ぞろえ。これは期待できる! 当分ステージに立つ予定はないのだが、ひと通り揃えておこう。ということで、パンツ・シャツ・上着の3点を購入した。


・レザー風レギンス 1620円

まずはパンツ。格安商品の中から見つけたレザーの風合いを感じさせるレギンスだ。LLサイズと表示してあったが、実際はフリーサイズで、男性の私でも難なくはくことができる。


・黄色の柄シャツ 4680円

次はシャツ、柄だけを見て選んだのだが、これが意外と値が張った。サイズは2号。着丈が合うか不安だったが、試着する勇気がなく、勢いで購入。幸い、これもサイズがピッタリだった。


・パッチワーク柄の上着 6900円

普段はワークマン愛用者である私は、上着だけは自分の着なさそうなものを選ぼうと決めていた。そこで、色合いの派手なパッチワーク柄の一品をチョイス。この3点で合計1万3200円である。1万円内に収めるつもりだったが、まあ良いだろう。ロック感が出せれば満足だ。


これらすべてを着用した姿がコレだ!!



どうですか? ロックしてますか?


実はコレ、フーディーなのだ。


ステージ向きではないかもしれないが、オフの時のロックスター感がある。……そう感じるのは、私だけだろうか?


という訳で、アーティスト写真の衣装でお困りのバンド関係者の皆さん。ぜひとも婦人服ブティックに行って頂きたい。想像を超えるロックな逸品に出会えるはずである。


今回の熱海訪問は大変有意義であった。また機会があれば、ロックな服を求めて各地の婦人服ブティックを訪ねてみたいと思う次第だ。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24