震えた。私(中澤)はとんでもないものを生みだしてしまったかもしれない──。
以前の記事で、豚の頭2.1kgを角煮にした私。普通に食べていたら、皮下脂肪が多くてその部分ばかり残ってしまった。さらには、海のような大量のつゆもある。そこでこの2つをご飯と一緒に炊いてみたところ……な、なんてこった……!
・過ち
私がこれを記すのは決して真似してもらいたいからではない。逆に、思いつきで私と同様の過ちを犯してしまう者を防ぐためにここに残すのである。
・越えてはならない一線
豚の頭を角煮にした時点で前述の2つが残るのは道理であり、これを炊き込みご飯にするというのは案外お試し感覚でやってしまう人が多いと思うからだ。作り方もつゆと角煮と米を入れて炊飯器のボタンを押すだけと楽なところにも罠がある。
しかし、その一線は越えてはならない。絶対にだ!
なぜならば……
ウマすぎるから。
甘辛い米に豚の脂身が絡む。そのトロけるような口触りとコクはまことに罪深い。罪深すぎる。実にけしからん。
しかも、これに卵黄でも乗せようものならば、「脂身のトロ感 × 卵黄のトロ感」でこの世のものとは思えないトロトロ具合だ。豚肉がトロけるのと同時に舌も溶けていくような錯覚に見舞われる神の食べ物と化す。
・狂おしいほどに
まさに禁断の味。アダムとイヴが食べたのはリンゴではなくこの炊き込みご飯だったのかもしれない。その証拠に、私は今もこの炊き込みご飯の味を忘れることができないのだ。白ご飯さえも必要ないと思うほどに! 今晩もこれを食べたくて仕方がない!!
もはや白ご飯を喜んで食べていた頃の自分には戻れなくなるこのレシピ。私のようになりたくなければ……いいか、絶対やるな! 絶対だぞ!!
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.