新型コロナウイルスの感染拡大防止により、家に閉じこもっているという人も少なくないだろう。そろそろ「屋内でできることも底を尽きてきたな~」と思っている、そこのアナタ! 料理でもして、気を紛らわせてみてはいかがだろうか。

給食で提供するはずだった “牛乳” が大量に余っていると耳にしたので、せっかくだ。牛乳をたくさん消費できる『飛鳥鍋』のレシピを紹介しよう。この飛鳥鍋、歴史が深くルーツは1300年以上前の飛鳥時代にあるとのこと。作り方はとっても簡単。牛乳に鶏がらスープの素を入れるだけだぞ。詳しくは以下をご覧あれ! 

・クリーミィな飛鳥鍋

『飛鳥鍋』の起源は上記したように、そこそこ古い。もとはヤギの乳であったとか、唐から都にもたらされた牛乳が日本の僧侶の間で流行ったなど、広まっていった過程については諸説あるようだ。

現在は奈良名物として親しまれているが、これは昭和に入って奈良県内のホテルが郷土料理として復活させたことによるらしい。記者も専門店で何度か食べたことがある。クリーミィでとっても美味しいのだ。今回はそこで食べた味を、思い出しながら作ってみた。

【材料】
牛乳
鶏がらスープの素
白みそ
好きな鍋の具材(鶏肉は入れたほうが良い)

【作り方】

1. 牛乳と水を2対1くらいで鍋に入れる。沸騰し過ぎないように気を付ける。

2. 1がほんのり温まって来たところで、鶏がらスープの素を入れる。量の目安は小さじ2~3。

3. 白みそがあれば入れる。なければいつも使っている味噌で代用してもOK。味噌の量は好みで、濃い味が好きな人はガッツリ入れると良い。

4. 好きな具材を入れて完成。

・鶏肉の旨味が牛乳に染み出す

わりと適当に作ったが、それで大丈夫。味見をしつつ調味料で調整しながら、各々好みの味に仕上げていただければと思う。なぜなら、飛鳥鍋は店や家庭によって味のばらつきがあるメニュー……である気がするのだ。「コレぞ!」という味を見つけるのも、飛鳥鍋の1つの楽しみと言えるだろう。

鍋の蓋を開けると、一面真っ白。どこになにがあるかわかり辛く、具材を探しながら食べるのも楽しい。口に入れると、まろやかでとっても優しい味である。胃にも優しそうだ。鶏肉の旨味が牛乳に染み出していて、ウンマイ。

味噌がまた良い働きをしていて、味に塩気とコクをプラスしている。今回は遠慮がちに入れてしまったので、次回はもう少しガッツリ目に入れてみようと思う。ラー油をちょいと垂らしてみても、味が変わって美味しかったので試してくれよな。

シメにご飯やチーズを入れて、リゾット風にしても良さそうだ。昔の人も、同じようにして飛鳥鍋を楽しんでいたのだろうか。そんなことを想像しながら食べるだけで、ワクワク度も増すというもの。ちょっとした時間ができた際に、サクッと作ってみてはいかがだろう。あったまるぞ。

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼牛乳がめいっぱい入った「飛鳥鍋」

▼基本は牛乳と水と鶏ガラスープのみ。あとは好みで味付けを。みりんや酒を入れても良し。

▼優しい味わいで美味しいぞ