先日、ドライブをしていたら聖徳太子を見つけた。夢ではない。たしかにいたのだ、約9mの聖徳太子が。パッと見てすぐにそれが聖徳太子だと分かった……わけではない。順を追って説明すると、とりあえず運転中に、圧倒的なオーラを放つ存在と目が合ったことに始まる。
そんで結論まではもう少しだが、車をとめて確認しに行ってみた結果、それがガチで聖徳太子だったのだ。ざっくり言えば以上……なんですけど、あと少しだけ詳しく説明させてください!
・若松大仏
かつて石炭の積出港として栄えた北九州市の若松区。そんな港町の一角に、レジェンド的存在の駄菓子屋がある……と、以前の記事でお伝えしたが、この日の取材帰りに「若松大仏」なる看板を見つけたため、なんとなく大仏方面に車を走らせていた。
大仏といえば、奈良や鎌倉のように、いわゆるパンチパーマのような髪型 & 座禅を組んでいるのが定番スタイルだろう。しかし、看板の案内通りに進んで行った先に現れたのは、直立不動のカラフルな聖人。あれが大仏なのだろうか。
とにかく、車をとめて近づいてみることにした。
お寺の名前は建昌寺。看板には「若松大佛 聖徳太子像」と書いてある。なるほど聖徳太子か……おい待て、さっきの聖徳太子だったのか。となったわけだ。中へ入ることにした。
・聖徳太子像
間近で見ると、いわゆる教科書に載っている “おなじみの聖徳太子” ではないものの、たしかに聖徳太子のような偉人オーラはにじみ出ている。迫力もハンパではありません。
さっそく、お寺の方に話を聞くと、こちら16歳の聖徳太子像で、父である用明天皇の大病に際し、香炉を持ってお見舞いに行った時の姿なのだとか。鉄筋コンクリート造りで、内部には数万人の遺灰が慰霊のために塗り込められているらしい。すごいな、そうだったのか。
冒頭でもお伝えしたが、高さは台座部を含めると約9m。遺灰仏の聖徳太子像としては日本一なのでは、とのこと。目の前の通りからもよく目立っているが、おそらく聖徳太子像だと気づいている方はそこまで多くないのではなかろうか。うむ、とても勉強になりました……よね?
・若戸大橋から北へ車で5分
──最後に、場所をもう少し詳しく説明すると、JR九州「若松駅」から北西方面に車を走らせれば5~6分。本町小竹1号線を若松高校方面に向かって行けば、右手に聖徳太子像が見えてくるぞ。通りかかる機会があれば、ぜひ力作をチェックしてみてほしい。
・今回ご紹介した場所の詳細データ
名称 建昌寺
住所 福岡県北九州市若松区深町2-10-3
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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