こんなことを大っぴらに言うのもどうかと思うが、最近はほとんど「はなまるうどん」に行かなくなってしまった。理由は簡単、丸亀製麺に足を運んでしまうからである。はなまるが悪いワケではない、ただ丸亀が強すぎるんだ……! そんな人、意外と多いのではなかろうか?

2020年2月4日、劣勢……っぽい「はなまるうどん」から『はまぐりうどん』が期間限定(〜3月中旬)で発売となった。これは丸亀最強の呼び声も高い「あさりうどん」へのカウンターメニューとも取れるが、実際に食べてみたところ “ある工夫” をすれば「あさりうどん」に勝てると感じた次第だ。その工夫とは……!

・最強、丸亀のあさりうどん

言うまでもなく丸亀製麺の「あさりうどん」は最強だ。毎年、春先に発売される あさりうどん のウマさは、ハッキリ言って極上の一言。普段は週1で足を運ぶ記者が、あさりうどんのシーズンは週3で丸亀に入り浸ってしまうのだから、そのウマさがわかるというものだろう。

はまぐりうどんは2018年から登場したメニューだから、今年で3回目の登場ということになる。丸亀製麺が2016年から「あさりうどん」の販売を開始していることを考えれば、はまぐりうどんは丸亀製麺の「あさりうどん」に対抗するメニューと考えていいハズだ。

2大うどんチェーン店同士、しのぎを削るのは大いに結構。ガンガンやり合ってユーザーにいい商品を提供して欲しい。だがしかし、端的に申し上げて「はなまる・はまぐり」と「丸亀・あさり」を純粋に比較した場合、味は丸亀に軍配が上がると言わざるを得ない。

・はなまるが勝つための秘策

貝のお出汁については好みの問題があるので評価は避けるが、やはり店内で製麺している丸亀はうどんそのものに大きなアドバンテージがある。これは一見埋めがたい差であるが、今回お伝えする “奥の手” を使えば、はまぐりうどんが勝つ可能性も決して低くない。


それは「バター」である。


ご存じの方も多いかもしれないが、2018年まで丸亀製麺は「あさりうどん」と共に「あさりバターうどん」も販売していた。バターとあさりのコンビネーションは無双と呼ぶにふさわしく、ノーマルの「あさりうどん」の存在が薄らぐほどのウマさであった。

……のだが、2019年からなぜか「あさりバターうどん」の販売を中止し、あさりうどん1本で勝負に出たのだ。ハッキリ言ってこれは愚策。バターとあさりの相性は、はちみつとチーズ、パクチーと山椒に匹敵するほど良く、正直なぜ自らバターを放棄したのかわからない。もう1度言おう、完全に丸亀の愚策である。

・バターありなら勝つ可能性

実際に記者の周囲にも「あさりバターうどん難民」はいるから、そうした層をターゲットにはなまるは今からでもバターを導入すべきと進言したい。相手の隙を付く奥の手ではあるが「はまぐりバターうどん」であれば、丸亀の「あさりうどん」に勝つ可能性はある……と思う。

ただし、今年から丸亀があっさりと「バター復活しました~♪」なんてことになったら、この奥の手も一瞬で無力化することは申し上げておきたい。はまぐりうどん自体も高クオリティの商品であるが、逆説的な見方をすると「そうでもしないと追いつかないくらい丸亀のあさりうどんはウマい」ひいては「神」と言えるだろう。

先述の通り、競合同士がしのぎを削るのは大いに結構なことである。どんな業界も1強だと衰退しやすいものだ。日本のうどん文化のためにも頑張れ、はなまるうどん。意地を見せろ、はなまるうどん。バター導入してくれたら週2で通うよ!

参考リンク:はなまるうどん丸亀製麺
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼頑張れ、はなまるうどん。