中国・武漢市で発生し、感染を拡大し続けている新型コロナウィルス。日本人的に気になる最新のニュースとしては邦人の中国からの帰国でしょうか。朝日新聞によると、現地に残っている邦人を帰国させるためのチャーター機の派遣は、2020年1月28日の夜になる予定だそう。
とまあ国内外で日々感染に関する報道が続き、そろそろどこでどの程度広まっているのかを追うのが大変になってきた感があります。ですが、ここにきて一目見て感染状況がわかるマップが登場しました。
・ジョンズ・ホプキンズ大学
マップを作製したのはアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学で、サイトにアクセスすれば利用することができます。
各項目は英語となっていますが、難しい単語は無く直感的にわかるようになっています。画面左上の数字が全世界トータルでの確認数。記事を執筆している2020年1月28日の15時の時点では4474人でした。
マップ上の赤い円が感染が確認されたエリアで、円の大きさで感染の規模がわかるデザイン。また、情報が最後にアップデートされた日時も掲載されているため、その情報がどれくらい新しいものなのかもわかります。クリックすると詳細を見ることができるので、試しに日本を見てみると……
確認された県・市については空欄となっており、日本全体でのデータとなっているようす。この時点では確認数が4。そして回復者数が1で、死亡者数は空欄でした。つまり、死亡者数については未確認ということ。
4人目については愛知県の医療機関で受診し、26日に国立感染症研究所にて感染が確認された中国人男性のことだと思われます。そして回復者数の1は、1月16日に厚生労働省が発表した神奈川県の男性のことでしょう。情報のアップデートはしっかりとなされているようです。
全体を通してみてみると、大都市を中心に広まっているのかと思いきや、そういうわけでもない様子。例えばアメリカもカリフォルニアでは確認されたものの、ニューヨークやボストン辺りでは未確認。
ドイツも、ミュンヘンのあるバイエルン州(英語表記ではBavaria)では1件確認されていますが、ドイツ最大の都市であるベルリンでは確認されていませんでした。
・中国本土の圧倒的感染者数
左下の折れ線グラフを拡大すると、感染者数の推移を見ることができます。オレンジ色が中国本土で、黄色はその他の全世界。
中国本土の感染者数は指数関数的に上昇しまくっているのに対し、その他全世界の感染者数の上昇はかなり抑えられているのがわかります。ちなみにこの時点での中国本土外でのトータルは65人。各国の封じ込めに向けた努力の成果が感じられます。
なおBusiness Insiderは、SARSより感染力はあるが症状は軽いとするジョンホプキンズ大学の専門家による見解を、2020年1月25日付けの記事にて報じています。
参照元:Wuhan Coronavirus Global Cases、朝日新聞、NHK、ミクスOnline、Business Insider
執筆:江川資具