寒い夜だから~♪ 豚汁たべたくて~♪ 冬になると恋しくなる汁物料理といえば、やはり豚汁だろう。ゴロゴロ入った根菜に、豚の旨味が染み出た汁……美味しいし、体の芯から温まるし、もう最高だよな。

今回は大手牛丼チェーン4社(すき家、なか卯、松屋、吉野家)の豚汁を比較して、どれが美味しいか検証してみることに。オススメ度ナンバーワンの豚汁は、果たしてどれ?

・冬のプチ贅沢

最初に各チェーンでの豚汁の価格を整理しておくと、すき家・なか卯・松屋は税込190円。吉野家は税抜186円となっているので、税率10%を適用すると204円ということになる。

このおおむね200円前後という価格だが……安さが売りの牛丼チェーンにあっては、注文するのに少し検討を要する金額ともいえるだろう。

それだけに味の良し悪しは知っておきたいもの。今日はプチ贅沢して豚汁でも付けちゃうか……という貴方のために、各チェーンの味や具材について詳細にレビューしよう。ランキング形式で、まずは4位から発表!


・4位:なか卯

残念ながら4位となったのは、なか卯。個々の具材が小ぶりすぎて存在感に乏しかった。前述のとおり、豚汁を注文することにはプチ贅沢という意味合いもあるはず。そう考えると具材のゴージャス感も多少は欲しいのだ。

豚肉はともかく、根菜類はゴロゴロとした食感が持ち味な面もあるわけで、それを全く活かせていないというのは寂しい。そして具材は豚肉、里芋、玉ねぎ、人参、ゴボウ、蓮根といったところなのだが……

だ、大根は入ってないの!? まあ豚汁は大鍋で煮込んでいるだろうから、たまたま筆者の碗に入っていなかったのかもしれない。でも大根は欲しかったな……。


・3位:松屋

3位は松屋。確認できた具材は豚肉、里芋、玉ねぎ、人参、ゴボウ、蓮根、大根、豆腐。なか卯よりも具材の種類が多く、個々のサイズも食感を楽しめる程度には大きめ。豆腐が入っているのもありがたい。

ただ具材の味がスープにあまり溶け出しておらず、豚汁としてのアドバンテージが感じられなかったのは残念。松屋は味噌汁が無料で付いてくることもあり、追加料金を払ってまで食べたいと思うかは微妙なところであった。総じて不満はないが3位止まり。


・2位:吉野家

惜しくも2位となったのは吉野家。確認できた具材は豚肉、里芋、玉ねぎ、人参、ゴボウ、蓮根、大根、豆腐。バリエーションは松屋と同じなのだが……

ひとつひとつの具材がデカイ! 特に豆腐はレンゲに乗り切らないほど大きなものが一つ入っており、これは嬉しい。ハフハフ言いながら食べれば、幸せな気持ちになること間違いなしだ。

確かに吉野家は他3チェーンより少し価格設定が上なのだが、その分しっかり仕事はしますよという気概を感じた。総合ランクでは2位に甘んじたが、具材の充実度、食べ応えでは1位といえるだろう。


・1位:すき家

そんなボリューミーな吉野家を抑えて1位に輝いたのは、すき家。

ポイントはスープ。今回食べた4チェーンのなかでは、最も強く豚の旨味が染み出ていると感じた。豚汁ならではの、味噌汁に豚の脂が混ざったコッテリな味わい。これはシンプルに、細切れながら豚肉が多く入っていることに由来すると思われる。

また、すき家の豚汁はチョイ辛テイストになっており、これも体が温まって良い。かといってガッツリ辛いわけではなく、個人的には辛味が苦手な人でも大丈夫なレベルだと思う。

なお確認できた具材は豚肉、里芋、人参、ゴボウ、大根、こんにゃく。こんにゃくは4チェーンのなかでは唯一のチョイスであった。スープの美味しさ、そして吉野家との価格差も考慮して1位とした。


レビューは以上だ。吉野家との接戦を制し、すき家が現時点でのチャンピオンということになった。あくまでランク付けは個人的な評価に基づくものだが、参考にしてもらえると幸いだ!

Report:グレート室町
Photo:RocketNews24.