2020年1月22日、100円ローソンこと「ローソンストア100」から注目の新商品が発売となった。昨年ローソンから発売される否や、歴代コンビニスイーツ屈指の超ヒットを記録した『バスチー』である。

あのセブンが後追いしたほど売れまくったバスチーが、ついに100円で……! 仮にローソンストア100のバスチーが激ウマだったら、毎日食いまくってやるんだ……!! 100円ローソンよ、見せてみるがイイ……お前のバスチー魂を。

・下克上なるか

ついに解禁となったローソンストア100のバスチー。本家ローソンのバスチーが税抜き199円だから、価格はおよそ半分ということになる。仮にローソンストア100のバスチーが本家ローソンクオリティだとしたら、完全なる下克上ではないか。これは試さねばなるまい。

さて、ローソンストア100のバスチーは、なめらか食感に仕上がるよう「直火焼製法」で仕上げられたとのことで、およそ3カ月に及ぶ試行錯誤を経て完成したという。重量は本家ローソンの74グラムに対し、100円ローソンは61グラム。サイズ的にはやや小ぶりな印象だ。

・半額はでかい

それでも本家ローソンと同等のクオリティであれば何の問題もない。バスチーに限らず、コンビニスイーツはやや値が張るのが玉にきず。特に毎日でも食べたいバスチーが100円ならば文句なく最高だ。ローソンストア100にかかる期待は大きい。


だがしかし──。


結論を申し上げると、下克上はならなかった。むしろローソンストア100のバスチーと本家ローソンのバスチーは、最初から別物だと考えた方がいい。特に以下で述べる2つのポイントは大きな違いがあった。

・その1: チーズの風味が結構違う

あたり前なのかもしれないが、チーズの風味は俄然本家ローソンの方が強い。100円ローソンのバスチーもチーズの風味がしないわけではないが、ほんのりと香る程度。例えるならば「ベイクドチーズケーキ」と「昔ながらのチーズケーキ」くらいの違いがある。

そういう意味でガツンとチーズを感じたい人には、ローソンストア100のバスチーはやや物足りなく感じるかもしれない。逆に言えば、軽いチーズの風味が好みの人はローソンストア100のバスチーの方が向いているハズだ。

・その2: 密度、なめらかさが違う

バスチーの大きな魅力の1つが “濃厚さ” であろう。一口で歯が埋もれるような、また歯の裏にまでこびりつくほどの濃厚さを求めてバスチーを購入する人は多いに違いない。その点、本家と比べてローソンストア100のバスチーはやや軽い。端的に言えば、密度が薄い

密度はなめらかさにも直結しており、本家が絹だとするならば、ローソンストア100はポリエステル。それくらいの違いは感じた。しっとり感に関してはローソンストア100も善戦しているものの、食べ比べてしまうと越えがたい差があったことは事実である。というか、別物だ。

誤解して欲しくないのは、ローソンストア100のバスチーが別に美味しくないワケじゃないということ。100円でこのクオリティならありだし、本家を知らない人が食べたら「バスチーうまッ!」と感じるハズだ。

というわけで、本家ローソンに取って代わる商品ではなかったローソンストア100のバスチー。再三申し上げるように、名前は同じでも違う商品だと思った方が健全である。

参考リンク:ローソンストア100
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼最初から別物だと考えておこう。