“早い・安い・ウマい” の3拍子がそろう、餃子の王将。何を食べても安定して美味しく、ビールに合うところが良い。さて、先日とある店舗にて『担々カレー』という商品を発見。何やら限定らしいので食べてみたところ……

山椒のパンチが効いていて、新しいカレーの味だった。「なるほど~。担々っぽい。とても担々っぽいわ~」と思ったところで、フト気付く。 “担々” とは何ぞや? 以下、担々の意味と共にカレーの味についてお伝えしたいと思う。

・店舗限定

記者が『担々カレー(税別580円)』に遭遇したのは、奈良県の柏木店。壁にはデカデカと “限定” と書かれたポスターが貼られている。気になり問い合わせてみたところ、奈良県では同店か王寺店でも販売しているとのことだ。

県外でも販売している可能性はあるが、記者の問い合わせに答えてくれたエリアマネージャーによれば、詳細店舗の把握はしていないとのこと。各自最寄りの店舗に問い合わせてみることをオススメする。限定商品なので、予告なく販売終了することもあるそうだ。

・「担々麺」に定義なし

さて注文した『担々カレー』を待つ間に、担々カレーについて考えてみることにした。今まで改めて考えてみたことはなかったが、そもそも担々とはなんぞや。ざっと調べてみたところ、日本ではその字面通り “担” は “かつぐこと” “てんびん棒など棒状の物で物をかつぐ度数を示すのに用いる” という(『日本国語大辞典』より)。

要するに、担々麺はもともと天秤棒などで、ぶら提げて売り歩いた麺料理のことだろう。ふむ……なんとなく担々=辛いものというイメージがあったが、味を示す言葉ではないことが判明した。知っているようで知らないことが、この世にはあふれている。

また日本において、担々麺といえばコレといった定義はないという。案外、ボヤっとした食べ物だったんだな。とは言え、イメージとしては辛味効いた、しょう油やラー油を使ったものといったところか。

・心から拍手

そんなことを考えているうちに、『担々カレー』が運ばれてきた。まさか、餃子の王将でカレーと相まみえる日が来ようとは、思ってもいなかった次第。香りからして、通常のカレーとはひと味もふた味も違うことがわかる。なぜなら、山椒の香りがプンプンするからだ。

口に入れてみると、香りに違わず山椒のパンチがすさまじい。この記事を書きながらその味を思い出し、ジワッとよだれが出てしまうほどに美味しかった。山椒パワー、スゲーな。ひき肉がたっぷり入っており、一筋垂らされたラー油も良い。

脇には福神漬けが添えられている。このパンチ力の前に、福神漬がアクセントとなり得るのか不安だったが、食べてみるとサッパリと口直しができた。さすが餃子の王将、何を食べてもハズレなし。カレーでさえ王将風にアレンジしてしまう、その手腕に心から拍手を送りたい。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 餃子の王将 奈良柏木店
住所 奈良県奈良市柏木町463-3
時間 月~土曜 11:00〜深夜4:00(L/O3:30)、日曜 11:00〜深夜00:00(L/23:30)

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼山椒が効いていてパンチが効いていた「担々カレー」

▼まさか王将でカレーを食べられる日が来ようとは

日本、〒630-8031 奈良県奈良市柏木町463−3