天一の前に天一なし、天一の後に天一なし。唯一無二の濃厚スープで熱狂的なファンを抱えるラーメンチェーンといえば、もちろん天下一品である。
そんな天下一品を愛する人にとって、人生で一度は経験しておきたいのが京都にある総本店への巡礼である。だけど遠くて行けないんだよ……という遠方在住の方のために、今回は総本店の様子をレポートしてみたいと思います!
・いざ、聖地へ
全国各地にいるであろう、天下一品ラーメンの信者。一度は本店のこってりを食べてみたい。だが京都は遠い。そんな方でも「エア巡礼」できるように本稿は進めていきたいと思う。ということで……
まずは最寄駅を下りたところからスタートだ!
最寄駅は叡山電車の茶山駅となっている。叡山電車には独創的なデザインの車両もあり、鉄道もラーメンも好きという方には一粒で二度おいしい巡礼になる……かもしれない。
電車から下りたら、まず線路沿いに北へと歩いていくのがいいだろう。
すぐに北大路通りという大きな道にぶつかるので、東へ進むべし。他のラーメン屋の看板も目に入ってくるが、ここは我慢だ。
突き当たりの丁字路を南へ進むと……
あれは……
こってり教の聖地……
天下一品 総本店へと到着だ!
・気になる味は
聖地へと足を踏み入れ感激もひとしおだが、ここで当然のごとく湧く疑問がひとつ。やはり本店のラーメンは別格でウマイのだろうか、ということである。そのへんをレポートしていこう。
ちなみに筆者は学生時代、天下一品(本店ではない)でバイトしていた経験もある。そのときは賄いとして週3で天下一品を食べていたが、今でも飽きることなく食べ続けている生粋の「こってりニスト」だ。ここはひとつ、筆者の舌を信用していただきたい。
メニューをみると牛すじラーメン(1010円)が本店名物として推されていたので、それを注文することにした。
さて、天下一品のラーメンといえば一にも二にもスープである。特に気になるのは「こってり度」だ。はたして総本山の「こってり度」はどうなのだろうか。
スープを実飲した率直な感想は……「上の中」。確かに濃い。店によって味に多少バラつきがある(という意見もある)天下一品だが、間違いなく他店と比べても最高レベルにウマイこってりである。
ただ、これ以上の「こってり度」を誇る店も筆者は知っている。惜しまれながら閉店したものの、いまや京都市民の間では伝説と化している五条桂店……あそこの「こってり度」はこんなものではなかった。
だが普通に味が良ければOKじゃないかとも思う。今日は巡礼なのだから。ここへ来ることに意味があったのだから。甘辛く煮込まれた牛すじもグッドだったぞ。
・ホーリーウォーター
胃袋は満たされた。心も満たされた。あとは勘定を済ませて帰るのみ。レジへと立った筆者だが、そこで謎すぎる商品を発見してしまった。
一見するとスープをボトルに詰めて売ってるのかと思えるが、なんとこれは……。
オリジナルのミネラルウォーター! な、なぜに!?
こってりラーメンの写真がラベルに印刷されたミネラルウォーター。需要の有無が謎すぎる商品である。確かに濃厚なラーメンを食べた後だけにミネラルウォーターはありがたいが、別に水は店内でいくらでも飲める……。
ちなみに300ミリで350円と価格設定は強気。パッケージ裏面にはラーメンのスープに関する説明が書かれているものの、水に関する記載は無い。水に関する記載は、無い!
試しにグビリ。まあ美味しいといえば美味しいのだが、ただでさえ天下一品(もしくは王将)を食った後に飲む水は最強クラスにウマイのだ。これが特別上等な水なのか、筆者には判別できなかった……。
聖地からは以上です。
・今回紹介したお店の情報
店名 天下一品 総本店
住所 京都市左京区一乗寺築田町94メゾン白川1F
時間 11時~翌3時
休日 木曜
Report:グレート室町
Photo:RocketNews24.
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