1年に1度だけ「東京ディズニーリゾート」では特別なプログラムが開催される。どれほどディズニーを愛していても、どれだけ東京ディズニーリゾートに足を運ぼうと “選ばれし者” しか入場できない特別な数時間……。それが『サンクスデー』である。
超ざっくり『サンクスデー』を説明すると、この日入場できるのは東京ディズニーリゾートで働くキャストたちだけ。社員がキャスト(準社員・アルバイト)をもてなし、日頃の感謝の気持ちを伝えるディズニー魂全開の特別プログラムである。その『サンクスデー』にディズニーマニアと潜入することになったのだが、やはり “ヤツ” の暴走は止まらなかった……。
・ディズニーマニアがサンクスデーへ
1992年に「準社員感謝デー」として開始されたサンクスデー。途中で名称を変更し、今年で21回目の開催となる。冒頭でもお伝えした通り、基本的には関係者しか入場できない特別プログラムに、なぜかディズニーマニア・田代大一朗も取材で招待されたという。
ウォルト・ディズニーのことを敬愛の念を込めて「ウォルト」と呼び、また将来的には「ミッキーマウスになりたいです☆」と本気で口にする田代(年齢不詳)。田代のディズニー愛が暴走し、関係者に迷惑をかけてしまう可能性も決して低くないので、念のため私(P.K.サンジュン)も同行することにした。
さて、やってきたのは夜の東京ディズニーシーである。サンクスデーは閉園後のパークで開催され、その対象は2万4000人に及ぶという。というか、東京ディズニーリゾートで働いている人ってそんなにいるのか……。2万4000人とは、ちょっとした市町村ではないか。
「僕もサンクスデーに来るのは初めてです! あー、ワクワクするなぁ~!! だって素晴らしいと思いませんか? ディズニーを愛するキャストさんたちに、ディズニーを愛する社員さんたちが感謝の気持ちを伝えるんですよ? 舞浜がハピネスで溢れかえっちゃいますよね!」
「よね」と言われても知らないが、確かに開園を待つ私服姿の集団が「全員キャスト」だと思うとなかなかスゴイ。しかも開園を待つその表情は “この日に賭けてる感” が尋常ではないように見えた。サンクスデーとはそこまでビッグなイベントなのだろうか。
「それはそうですよ! いつもおもてなしする側のキャストさんたちが、この日だけおもてなしされる側になるんですから。この日だけの特別なショーや特別なフードもあるそうですが、それ以上に “キャストさんは全員が超1流のディズニーマニア” だってことを忘れちゃダメですよ☆」
確かに──。適当にアルバイトを探していて、たまたまディズニーで働いているキャストなど滅多にいないハズ。彼ら、彼女たちは「ディズニーが大好きだから」ここで働いているのだ。そう思うと、開園を待つ彼らの異常な熱気もわかる気がする。
そして始まったサンクスデー。満面の笑みを浮かべたキャストさんたちが、続々と東京ディズニーシーに吸い込まれていく。そのキャストさんたちに、なぜか全開で手を振り続けるディズニーマニア。ヤツのエンジンが早くも火を噴く寸前である。
果たしてディズニーマニアはどうなってしまうのか? 数々の名言(?)が飛び出したサンクスデーの様子は続きは2ページ目へ急げ!
参考リンク:東京ディズニーリゾート
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.