誰が呼んだか、福袋。一昔前まで福袋には「何が入っているかわからない怪しさ」があった。ところがコンプライアンス至上主義のこのご時世、特に名の知れたブランドの福袋は中身がわかっていることが多く、基本的にはお得なものばかりである。だがしかし……。

そんな時代になっても「9割がゴミ」で、しかもそれを繰り返しても怒られない……どころか笑って許してもらえる唯一の存在が「ヴィレッジヴァンガード」である。今回ご紹介する『イエロー福袋(3600円)』も笑えるといいのだが……。

・全10種類を購入

年末から怒涛のラッシュが続いているロケットニュース24の福袋特集。おそらく、これほどカロリーをかけて福袋をご紹介するクレイジーなニュースサイトは他にはないが、その中でも密かにクレイジーな企画が「ヴィレヴァン福袋10連発」である。


2020年、我々ロケットニュース24はヴィレッジヴァンガードが販売している福袋全10種類を購入した。冒頭でもお伝えした通り「9割がゴミ」として知られるヴィレヴァンの福袋だが、10個買えば1個くらいお宝と巡り合うハズ。現在までに巡り合っていないことはさておき、まだ宝探しは終わらない。

そして今回ご紹介する『イエロー福袋(3600円)』だが、事前情報によるとテーマは「全世代対応型オールマイティー福袋」らしい。要約するならば「みんなが喜ぶ福袋」といったところだと思われるが、中身は果たして……?

・ヴィレッジヴァンガード「イエロー福袋(3600円)」の中身

・コカ・コーラゼロ壁掛け時計
・くねくねアオムシゲーム
・動くマウスキャップ
・スヌーピーのポーチ
・キングダムハーツの入浴剤
・ロッタ―キュールホンのマグカップ

※福袋なので中身が違う場合があります。

意地悪な見方をすれば、やはり今回も全てがゴミである。そもそも「コカ・コーラゼロ壁掛け時計」や「くねくねアオムシゲーム」で “オールマイティ型” などとホザかれても困惑せざるを得ない。

・ギリ当たりかも……?

ただし、超ポジティブに考えれば、スウェーデンのキッチンブランド「ロッタ―キューホルン」のマグカップや、スヌーピーのポーチはギリ使える代物であろう。「動くマウスキャップ」も普通だったら単なるゴミであるが、被る人が被ればかなり可愛いことも事実である。

ここまで全10種類のうち半分以上の福袋を開けてきたが、1つ気付いたことがある。それは「価格が安いほどゴミ度が増す」ということ。なんだかんだ言って最高額1万1000円の福袋には見所があった。それでも人にオススメできるかは別にして、ヴィレヴァン福袋の購入で迷っている人はぜひ参考にして欲しい。

というわけで、半分以上を開封してもまだ「文句なしのお宝」とはいないが、それでもヴィレヴァンの福袋は開封するたびに胸が高鳴ることもまた事実である。ヴィレヴァンの神様、そして福袋の神様。僕たちは奇跡を信じています──。

参考リンク:ヴィレッジヴァンガード「2020年福袋」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.