1980年代に小学生の間で爆発的ブームを巻き起こした商品といえば「ビックリマンチョコ」だ。発売当初は1個30円で、子供たちはお小遣いを全投入する勢いでシール集めに夢中になっていた。店によっては「1人3個まで」とルールを設定するほど人気だったのである。

おそらく、今回ご紹介するホテルをビックリマン世代……つまりオッサンが利用したら大変なことになるだろう。というか、なった。だって朝食ビュッフェで「ビックリマンが食べ放題」なんだぜ。そんなもんテンション上がるに決まってるだろォォオオオオー!

・ロッテシティホテル錦糸町

ビックリマンが無限に食べられるのは、JR錦糸町駅の北口からスグの場所にある『ロッテシティホテル錦糸町』。そう、ロッテのホテルだ。ちなみに地下鉄なら5番出口がホテル直結となっている。

・割安プランで予約

記者は楽天トラベルで「日にち限定の朝食無料プラン~日にちが合えばすごくオトク~」を予約した。1泊シングルで税込み1万710円。ビックリマンが食べ放題で約1万円は安い。80年代に同じノリで営業していたら、宿泊希望者が殺到して戦争が勃発しただろう。

仕事を終えて22時頃にチェックインすると、コアラのマーチのキャラクター「マーチくん」が出迎えてくれた。館内にはいたるところにマーチくんがいる様子……ロッテワールド全開で疲れが吹き飛びますねぇぇえええええ! そんで窓からの景色も最高じゃないか!


・かなり豪華な朝食ビュッフェ

──翌朝。ついに、ついに「ビックリマン祭」当日である。ただまあ一応、寝起き直後にビックリマンラッシュはヤバい気がしたので、バラエティ豊富な朝食ビュッフェからいただくことにした。和洋メニュー、フルーツバー、スイーツも揃っていて豪華。もちろんウマい。

そして “世界でここだけ” だという「コアラのマーチパンケーキ」も気になる。若い男女がキャッキャキャッキャ盛り上がっていてスゲー楽しそうだ……が、記者はビックリマンを食べるためスルー。仕方ない、これがジェネレーションギャップというやつだ。

それではいよいよ、今回の主役「お菓子バイキング」コーナーへ。ロッテのお菓子がカゴにドサッと入っていてテンションが上がるぞ。んで、この日のラインアップは、サクサクッとかるい食感で美味しい『クランキー』と……

『ビックリマンチョコ』だ!

スゲエエエエエエエエエエエエエ! これぞ全ビックリマン世代が泣いて喜ぶ光景。アタッシュケースにぎっしりと詰められた札束のような迫力である。これだけあれば、ビックリマンの束でビンタもできるぜぇぇ! ってことで……

ドッサリといただいてから……

コーヒーと共に1個ずつ開封すっぞ!

で、気持ち的には50個ほど食べる予定だったが、朝食後のコンディションだと10個が限界。すなわち、今回ゲットしたのは「ビックリマン第33弾」のシール10枚である! せめて1枚くらいはヘッド(レアシール)が出てほしいのだが、果たして……

・ゲットしたシールを公開

1枚目に登場したのは「快聖天使」。1発目に陽気なキャラクターを引き当て幸先の良いスタートを切る。よっしゃ、ドンドン行くぞ!


2枚目は「流アー之助(るあーのすけ)」。2番手にふさわしい地味なキャラクターだ。第7弾にも「ルアー之助」ってのがいたから、進化したパターン……なのかも。


3枚目は「鬼瓦ヒ魔(おにがひま)」。以前、桃太郎に負けて引きこもっている鬼らしい。第1弾シールの「鬼ガシ魔」によく似た顔だ。懐かしいな。


4枚目に出た「深戒魚(しんかいぎょ)」は、ギョッとするほど巨大な深海魚とのこと。


5枚目は「男ジャックN神橙(ダンジャックエヌジントウ)」。第5弾シールに登場した「天使男ジャック」の因子を継承したキャラクターらしい。たしかに、この顔は見覚えがあるぞ。


6枚目は「一角氷助(いっかくひょうすけ)」。海温の上昇で家族離れ離れになっても涼しい顔をしているキャラクターなのだとか……かき氷を持ってる場合じゃねえだろ。


7枚目は「八獣オロチ」。第5弾シールの「八魔オロチ」とほぼ同じ見た目。そういや「ヤマト王子」とかもいたなぁ~なんて思っていたら……


8枚目に登場した「牛若C神黄(うしわかシーじんき)」も、同じく第5弾シールの「牛若天使」を継承したキャラクター。なんとなく知っている顔が出ると嬉しいな!


残り2枚も知っている顔が登場するかと思いきや……9枚目に現れたのは全然知らない「豆莢助(まめさやじょ)」。しかし、こいつも第5弾シールの「豆ツル助」と関係のあるキャラクターだった。こんなやつもいたのか。


そしてラスト10枚目は「曇り空助」……最後の最後におそろしく地味なやつが出たな。気まぐれな気象予報キャラクターとのこと。いやどういうことだよ。

・ビックリマン最高!

──というわけで、狙っていた「スーパーゼウス」は出なかったが、小学生ぶりにビックリマンの開封を楽しむことができた。そして大人になっても、箱にぎっしりビックリマンが詰まっていたら鬼の勢いで開封したくなることがわかった。

なお、お菓子バイキングではビックリマンがない場合もあるそうなので、その際はロッテのお菓子を思う存分食べてほしい。とにかく、錦糸町エリアで宿を探している同世代のオッサンに最高レベルでオススメしたいホテルである!

・今回ご紹介したホテルの詳細データ

名称 ロッテシティホテル錦糸町
住所 東京都墨田区錦糸4-6-1

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼スカイツリーも目の前

▼ロッテアイスが食べ放題のプランもあるらしい

▼マーチくん

▼コーヒーもマーチくん

▼オシャレ過ぎてトイレにドアが無いタイプの部屋でした

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