「きのくにや」と聞いて何を想像するだろうか。おそらく、多くの人は書店の「紀伊国屋」であろう。しかし、一部の人の間では「紀ノ国屋」。そう、セレブ御用達のスーパーマーケットの方だ。
都内を中心に数店舗を展開していて、分類するならいわゆる「高級店」。普段から使う人に激しく嫉妬するが、聞くところによると冷凍食品の餃子を売っているらしい。10個入りで税込864円……ちょい高いけど頑張ればイケる値段ではある。
・どこから見ても溢れる高級感
ということで、紀ノ国屋の特製餃子を買ってみた。どうしても1個あたり約86円とゲスい計算してしまう自分が許せないが、紀ノ国屋クオリティを考えるなら安いのかもしれない。今回、注目したいのはレンチンのみで出来上がること。そして焼かずにどこまでの美味しさを発揮しているかだ。
相手は高級店。戦う前くらい気持ちだけでも勝っておきたいところだが、そうは問屋が卸さない。なんと言っても紀ノ国屋……いや、KINOKUNIYAだからパッケージの時点で少しばかり「高級感」が漂っていた。
な、なんだよ、コレ……(震え声)
上から見ても……
横から見てもなんとスマートなことか! チラリと覗く餃子、計算しつくされたアルファベットの置き方、派手な売り文句もデカデカと書かないあたり、さすが紀ノ国屋!!
……と思わず取り乱しそうになるが、それもセレブ御用達のスーパーだから当たり前とは当たり前なのだろう。くっ、こんな星に生まれたかった……。自分が監修していたら「ロイヤルポーク100%使用」とか全力でアピるのに。
・何から何まで美しい
……とそれはおいといて、今さら人生を悔やんでも仕方ないから全力で「紀ノ国屋」の餃子をぶった切りたい。ただ、1人で切ろうとすると自分が切られる恐れがあるので、この秋から餃子病にかかっている編集部のGO羽鳥とジャッジすることにした。ちなみに彼は、毎日餃子を食べる生活をここ2カ月ほど継続中である。よ〜し、後ろは任せた!
前述したように、冷凍食品なので箱から中身を取り出してレンジへ放り込むだけでOK……なのだが……
な、なんだよ、コレ……(2回目)美しすぎるだろ!
これをレンジで加熱して完成。あとは皿に盛りつけるだけ……なのだが……
う、うつくしい……。レンチンなのに隠せない高級感。しかしながら、外見がいいからといって中身が伴わないことは珍しくない。美人だって性格がブスだったら結局ダメなのだ。
味ですべてが決まる! いただきまーす!
……パクリ
……ムグムグ
……ムグムグ
……ゴックン
な、なんだよ、コレ……(3回目)
比べちゃダメだなんてことは重々承知している。承知しているが、もう素材の良さが舌からダイレクトに伝わってくる。決して並の商品だと出せない味と言おうか。これがKINOKUNIYA……!
とにかく上品という一言に尽きるし、タレがついていないのも納得。手作業で作られているというのもスゴいし、これなら800円するのもよく分かる。くぅ……レンチンするだけで出来上がる餃子でここまでのポテンシャルを引き出しているのは初めてだ。ただ……!!
・越えられない壁
正直にいうと、フライパンで焼きから作る餃子には劣る。決してこれは負け犬の遠吠えではなく、やはりその場で焼いたものはウマいのだ。とはいえ、レンチン餃子というリングで戦うならば圧倒的。レンチンのみで出来上がる餃子の中ではトップクラス、いや個人的には今まで食べてきた中でナンバーワンだった。
時間がないけど、ウマい餃子を食べたい……お金は気にしないヨっていう人は通販もやっているのでお試しあれ。KINOKUNIYAらしいクオリティが存分に味わえることは約束しよう。
参考リンク:KINOKUNIYAオンラインショップ
Report:レンチン原田
Photo:RocketNews24.
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