結論をザックリ言うならば、「まぁ気にすんな」ってことだ。よく「気にしすぎは良くない」って言われるけれど、これなんてまさにそのいい例。何も考えずに、楽しんでりゃあいい。

そりゃ確かに、職務質問されたら良い気はしないだろう。海外旅行中となったらなおさらだ。面倒だと思うだろうし、ムカッとするかもしれない。でも、そんなことを深刻に考えたって何の意味もないんだ。

参考までに、何があったのかを説明しておこう。約1カ月前、私はイタリア・パレルモの空港から出たところで、警察官から声をかけられた。あとから分かったのだが、彼らは財務警察と呼ばれる人たちで、密輸とか麻薬取り引き・脱税などを中心に捜査している組織らしい。

聞かれたのは、「国籍は?」「何目的で来たのか?」「所持金はいくら持ってる?」とか、そんなこと。彼らの態度はいたって普通で、特に怪しいこともなかったけれど、こういうのって日本だったら大抵その場で尋問されて終わりのはず。

だけど私の場合は、空港内にあるオフィスまで連れていかれ、所持金を彼らに見せる羽目になった。最悪だ。結果的に20分ほどで解放されたが、すごい損した気持ちになったことは想像がつくかと思う。


〜それから数日後〜


フィレンツェの駅で、また来た。2人組みの男性警察官が「パスポートを見せて」とおっしゃる。言われるがままにパスポートを渡すと、「何しているの?」だって。どう見ても観光だろ!?

その間にパスポートの照合的なのが始まり、「異常なし」と分かったらすぐに解放されたので、拘束された時間は5分ほど。前回に比べたら短いものの、これで10日間に2度も職務質問されたことになる。

……ちょっとハイペースすぎやしないか? そんなに私の格好は怪しいのか? 考えても仕方がないが、やっぱり気になってしまう。そこで、当サイトの英語版「SoraNews24」のライターに、当時の私の格好を見せて「怪しく見える?」と聞いてみた。その回答が、こんな感じだ。


・外国人に「怪しく見える?」と聞いてみた

「私にはあまり怪しく見えないね。警察にとって何が気になっていたんだろう? 唯一考えられるのは、あまりにシンプルすぎることで貧乏な人に見られ、「観光客はもっとおしゃれな格好をするだろう! こんな格好はやっぱりお金に困っていて、イタリアで違法に暮らして仕事しているんじゃないか?」と思われたことかなぁ。

でも、そこまでラフな恰好ではないので、この妄想はおかしいね」(ケーシー / アメリカ)


「数年前、私がカナダを訪れたとき、到着ゲートで警官が私を待っていた。彼らは私と一緒にバゲッジクレームをブラブラし、軽い取り調べを始めた。「なぜカナダ来たの?」という感じ。後に彼らは私の荷物を全部調べた。

それから数日後、航空会社で働いていた友達が「キャッシュなどで出発間際に航空券を買った乗客は自動的にフラグされる。密輸者っぽい行動なので」と教えてくれた。たぶん、和才さんの洋服は大丈夫ですけど、旅行の方法は疑わしかったかもしれない?」(スティーブ / アメリカ)


「指名手配リストの方と似てるかもしれないと思います」(ウーナ / オーストラリア)


──これらをザックリまとめると「まぁ気にすんな」ってことだろう。違うかな?


 

何? 「よく読んだら気にした方がいい情報あるだろ!」だって? ハハハハハ。



ハハハハ



ハハハハ



ハハハハ


Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼警察に職務質問されたときの格好はこんな感じ。以前の記事でも書いたが、この格好でドレスコードに引っかかり入店拒否を食らったりもした