どうも。つい先日、39歳にして初めて職務質問されたP.K.サンジュンです。ぶっちゃけ自分では「俺はかなり爽やかな部類に入るだろ~」と思っていたので軽くショックでしたが、おまわりさんもお仕事、気持ちよく職務質問に協力しました。
初めて職質をされたわけですが、家族構成や職業に始まり、カバンの中身まで丹念に調べられるんですね。中でも気になったのが「財布や名刺入れの中身」を隅々までチェックすること。「別にいいけどそれ必要?」と思ったので、おまわりさんに理由を尋ねてみることにしました。
・職質される理由
警察官が職務質問をする際、ターゲットを選ぶ基準は何なのでしょうか? 過去に何度も職質された経験を持つ当編集部の佐藤に聞いてみたところ「あんなもん言いがかりだろ!」と激ギレしていましたが、おそらく外見と “警察官の勘” によるものだと推測されます。大変ですね、おまわりさん。
それはさておき、初めての職務質問は約10分に及びました。まずは身分証明書の提示を求められ、無線で本部へ連絡。身元確認をしつつ、持ち物検査に移ります。この持ち物検査、カバンの中身はわかります。というか、調べるべきでしょう。
そのときはリュックを背負っていたのですが、武器的な何かが入っていないとは限りませんし、薬物的なものを忍ばせている人もいるハズです。夜だったので懐中電灯を照らしながら、おまわりさんは入念にリュックの中身をチェックしていました。
身元確認も終わり、カバンのチェックも終了……「もういいかな?」と思ったとき、おまわりさんに求められたのが「ポケットの中身全部出し」と「財布と名刺入れの中身チェック」です。
ポッケの中身はまだいいでしょう。薬物を購入してホヤホヤの人は、ポッケにブツを隠しているかもしれません。……が、財布と名刺入れの中身のチェックは必要でしょうか? おまわりさんは “ざっと” ではなく、カードの1枚1枚を裏表までしっかり確認しているのです。
そこで単刀直入に、こう尋ねてみることにしました。
「別に全然いいんですけど、財布とか名刺入れの中に何が入ってたらアウトなんですか?」
するとおまわりさんは、ニコニコしながらこう教えてくれました。
「いやー、最近は振り込め詐欺とか多いでしょ。なので他人名義のキャッシュカードとかが入っていないか、念のため確認させてもらってるんですよー」
なるほど──。確かに振り込め詐欺の事件は後を絶ちませんし、銀行でキャッシュカードを作る際の審査も大変厳しくなりました。「そんなところに何も隠せないでしょ」と思っていましたが、おまわりさんは時代に合わせ様々なポイントをチェックしていたんですね。
つまり、職務質問するおまわりさんが「財布や名刺入れの中身までチェックする理由」は、
「振り込め詐欺犯の可能性も踏まえて、他人名義のキャッシュカードがないか確認するため」
……ということでした。おまわりさん、本当にご苦労様です。
余談ですが、財布の中身を調べられていた際「日本AV男優検定3級」の認定書が出てきたのはとても恥ずかしかったです。AV男優検定の認定書をお持ちの方は、財布の中には入れておかない方がいいかもしれません。
とにもかくにも、日本の平和と治安維持のためコツコツと職務に励むおまわりさんには頭が下がるばかりです。みなさんも職務質問を受けたら、快く協力してくださいね。
Report:P.K.サンジュン
イラスト:稲葉翔子
Photo:RocketNews24.
▼おまわりさん、いつもご苦労様です。