グーテンターク(こんにちは)! モーツァルトと宮殿とチョコレートの国・オーストリアに来ています!
海の向こうには日本で入手不可能なポケモンたちがいる。ヨーロッパ旅行を決めた日から、私はそれをずっと楽しみにしてきた。そんな矢先にウルトラボーナスイベントがスタートし、ヨーロッパ限定のバリヤードが日本中に溢れかえったのだ。砂を噛むような思いでタマゴを割った日々も記憶に新しい。
しかしそれは神のくれたサプライズだった。突如発表された『世界観光の日イベント』の内容は「ヨーロッパ限定で新ポケモンのマネネが5kmタマゴから登場」というもの。開催日は私の出発日に合わせたかのごとき9月27日〜10月1日! 思わず「フハハ」って声出ちゃった!
・こういうイベントだいすき
9月27日が『世界観光の日』だとは全く知らなかったけれど、個人的にはこれほどポケモンGOの趣旨と合ったイベントもあまりないと思う。泣きながら都市部を徘徊する、いわゆる「ガチプレイ」にはお疲れぎみだった昨今。「観光ついでにタマゴも割る」って、なんだか健康的じゃあないか。
そうは言っても脳裏に浮かぶのは日本に残してきた仲間のこと。お腹を空かせて私の帰りを待つ彼らのために、できれば10……最低でも3マネネは確保したいところである。イベント開始の早朝、私はシンボルマークたるシュテファン大聖堂から首都ウイーン観光をスタートさせた。
ウイーン中心部では観光用の馬車が我がもの顔で爆走しており、道路はお馬さんの落とし物だらけ……
……かと思いきや、馬車にはちゃんと落とし物対策がなされている。おかげで道は綺麗だし匂いもほとんどないってワケ! 馬を触ろうとするとおじさんに厳しく咎められるから注意。
そうこうするうちにフト見ればアーーーッ! アプリ上に黒い影!
地域限定のバオップを早くもゲットだ! ツイてるツイてる!
さっそく「カメラ」機能でバオップと記念撮影をしてみた。これを書いている現在ヨーロッパ滞在4日目だが、この1匹以来バオップには出会えていない。新しいポケモンだけあってやはりレア度は高めなようだ。
喜んでいるうちに続々とタマゴが割れ始めた。心配していたドロップ具合だが、イベント対象の5kmタマゴが思ったより多く出たのでひと安心。
【この日割ったタマゴのうちわけ】
2km × 20個
5km × 15個
7km × 3個
10km × 6個
なぜイベントと関係ない7kmタマゴをうっかり3つも入手しているのかというと……フレンドさんに名所のギフトを送りたかったのだ。ついでにもらったギフトを開いたら、時差バグで7kmタマゴゲット! というミスを3回もやってしまったんだね。でも楽しいんだ。観光だもの。
・ついにあの子が初登場
ウイーンには日本でいうところの「京都の寺」くらいの勢いで教会がたくさんあって、そのほとんどに無料で入館することができる。なんとなく立ち寄った教会のあまりの豪華さ、荘厳さを前にして人はただ「スッゴイ……」とつぶやくことしかできない。
ウイーン中心部をじっくり観光すると、徒歩圏内だけで1週間くらいは必要だと思う。
そしてヨーロッパにはとにかくカフェが多い。歩き疲れたら名物のケーキでパワーをチャージ!
ケーキといえば……すでに3ホールは焼ける量のタマゴを割ったが、まだあの子は登場しないなァ。でも気長に待とうよ。観光だもの! そう気を抜いていた昼下がり。
瞬間は突然訪れた。
はじめましてマネネさん!
・一卵去ってまた一卵
イベント初日は結局トータル3マネネをゲットすることができた。しかし勢いに乗って2日目の街へ繰り出すと、丸1日歩いて5kmタマゴが3個しか出ないという展開に。2日目に入手したタマゴは計34個。残念ながらゼロマネネ。「ウソだろ」と少し声は出てしまったが、こういうこともある。観光だもの。
テクテク歩くとこの日は大きな蚤(のみ)の市に出くわした。歴史ある住宅街をどこまでも出店のテントが続く。すごい活気だ。
日本ではまずお目にかかれない食べ物やアンティーク小物などが売られており、なんかもう、とことんオシャレなんである。心から「ここに住みたい」と思った。お店の人も通行人も、目が合えばウインクなど飛ばしてくれるあたりはさすが欧米だ。この旅が終わるころには、瞬時にウインクを返せる人間に成長していたいと思う。
ところで「チャオ」と声をかけられることが多かったけれど、「チャオ」は確かイタリア語のはずである。通貨も同じユーロ圏のこと……しだいに文化が混ざり合うのだろうか。
オーストリアの公共語はドイツ語だ。ソーセージとビールにあふれている。
・旅を彩るぜポケモンGO
翌日にはまた5kmタマゴをたくさん入手でき、3日間で割ったタマゴは計121個。うちイベント対象の5kmタマゴが37個で、孵化したマネネは……
7マネネ!
ちなみに私はこの3日間で「タマゴを割るために歩く」ことは全くしていない。途中何度もカフェで休憩し、オペラ鑑賞をし、ホテルに戻って昼寝もしたし、夜は疲れて21時に寝た。つまり無理なく観光をした副産物として、これだけのタマゴが割れたということだ。
ポケモンGOは街へ出て歩くゲームである。せっかく歩くなら楽しいほうがいいに決まっている。今回の『世界観光の日イベント』は、その「当たり前だけど大切なこと」を思い出させてくれている気がする。
ウイーンの街は名所ぞろいとあってポケストップが多いが、ジムは若干少なめな印象。また、中心部に4日間滞在して伝説レイドを1度もプレイできていないことを考えると、プレイヤーの数も日本に比べて少なさそうだ。しかし普通にポケモンGOをプレイするぶんには何にも問題ないぞ! 訪れる人は参考にしてほしい。
イベントも私の旅ももうしばらく続く。あわよくば色違いマネネをひとつ……いや、できることなら3イロチガイマネネ! ゲット目指して明日はどこへ行こうかしら!
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)
▼ウイーンには親切な人が多い
▼銘菓『Manner』はグッズが豊富でかわいい
▼絶対もっと歩いた気がするんだけどなぁ
▼かわいいマネネがアイツに成長するなんて信じられない
▼ロケニューポケGO部よろしくおねがいします!