涼しくなってきたとともに、タピオカブームも落ち着いてきた──と思っていた矢先の2019年9月9日、叶姉妹オフィシャルブログに「タピオカみたらし」という記事が上がった。叶姉妹のお二人が長年お気に入りだという銘店・赤坂青野の期間限定商品「冷やしみたらし」を紹介する記事だ。どうやら『冷やしみたらし』は普通のみたらし団子ではなく、タピオカ粉が使われているよう。
お団子もタピオカも、普通は冷やすとすぐに硬くなってしまう食べ物だ。しかしこの『冷やしみたらし』は、美香さんいわく「もっちりモチモチで独特な食感」だという。叶姉妹に愛されるようなファビュラスなタピオカ、もとい「冷やしみたらし」は、冷やしても硬くならないというのか? 気になるので、しっかり冷やして食べてみた!
・容赦なく冷蔵
謎の『冷やしみたらし』を求め、東京・赤坂にある老舗和菓子店「赤坂青野」の本店へ向かった。
お店の外に『冷やしみたらし』の看板が。しっかりと「冷やしておいしい」とアピールしてある。冷やしても美味しいみたらし団子なんて、あまり想像つかない。
さっそく『冷やしみたらし(12個入り・864円)』を入手。12個のお団子たちがお行儀よく並んでいる。
冷蔵庫に入れて5時間、『冷やしみたらし』を容赦なくしっかりと冷やした。見た目は普通のみたらし団子だが、硬くなっていないのだろうか?
いただくために、菓子切りで切ろうとすると……弾力が凄くてなかなか切れない! 5時間冷やしていたにもかかわらず、ぷにぷにっとした手応え。
ぶにぃっと菓子切りが埋まり、やっとお団子が切れた。その断面は、なんだかカマボコのよう。果たしてその食感は? いざ、食べてみる。
んん……? よく冷えていて味も美味しいが、今まで食べたことのないような謎の食感。お団子と言われればお団子だが、タピオカっぽさも感じる。モチモチとはいえ、お餅のような食感ではなく、どちらかというとプリッとしている。
美香さんが「もっちりモチモチ」だけでなく「独特な食感」と表現していたのも頷ける。確かに独特だ。この不思議な食感をもっと味わいたく、次のお団子へ菓子切りを埋める。
濃厚な甘じょっぱいタレをたっぷりと絡め、お団子の不思議な食感とともに楽しむ。夢中で頬張り、気がつくと12個もあったはずの『冷やしみたらし』はなくなっていた。5時間冷やして硬くなるどころか、新しい食感を楽しませてくれるとは。まさにファビュラス。
・暑い間だけ出会える『冷やしみたらし』
赤坂青野の店員さんによると「『冷やしみたらし』は冷やしても硬くならない」そうだが、その理由を伺ったところ、「通常のお団子とは違い、小麦粉とタピオカ粉を絶妙な配合で混ぜているから」とのこと。『冷やしみたらし』のデビューは昨年と新しい商品だが、老舗だからこそなせる技なのだろう。
ちなみに、『冷やしみたらし』は夏季限定、「暑い時期にだけ」販売する商品らしい。今年は9月半ばを過ぎたにもかかわらず、まだまだ暑い日もあるため、まだ販売終了時期を決めておらず、10月半ばぐらいまで販売する予定のようだ。
とはいえ、予想よりも早く涼しくなった場合、もっと早くに販売終了してしまう可能性もあるという。大丸東京店を除いた赤坂青野の全ての店舗で購入できるため、ファビュラスな『冷やしみたらし』が気になった方は、ぜひお早めに。
・今回訪問した店舗の情報
店名 赤坂青野 本店
住所 東京都港区赤坂7-11-9
営業時間 月~金 9:00~19:00 / 土 9:00~18:00
定休日 日・祝祭
参照元:叶姉妹オフィシャルブログ
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.
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