季節はもう秋! 秋といえば、「食欲の秋」「実りの秋」である。何食っても美味い季節の到来だ。ということで、東京・伊勢丹新宿店の生鮮食品売り場に行ってみたところ、すでにマツタケが並んでいた。もっとも高いものは数万もの値がついている。とてもじゃないが買えねええええ!
彩り鮮やかな果物を見て帰ろうとしたところ、ぶどうが目に留まった。しかもよく見ると、そのぶどうは1粒単位で売っている。こんなの買うヤツいるのか? なんて思っていたのに、私(佐藤)は血迷って購入していたのである……。
・1粒1080円だと!?
このぶどうは、石川県産の「ルビーロマン」というそうだ。一瞬我が目を疑ったが、プラスチック容器に1粒ずつ梱包されている。
そのお値段はなんと1粒で税込1080円! 房だったらいくらになるんだよ!?
・まさに宝石
どんな味がするのか? どうしてもその味を知りたくなってしまい、1粒だけ買ってきた。おそらく伊勢丹でぶどう1粒だけを買って出てきたのは、私だけだろう。それでも丁寧に包装されている。さすがは伊勢丹。
プラスチック容器に緩衝材が入っており、そのうえにぶどうが1粒鎮座している。ルビーと名がつくだけあって、宝石のような扱いだ。
フタを取って実物を見てみると、皮の色と艶がとても良い。 宝石に劣らぬような輝きを放っているようだ。私がこれまでに見てきたぶどうのどれよりも眩しい。これが1粒1080円の実力か!
つまむと、張りのある皮の下に、しっかりと果肉が詰まっていることがわかる。きっと噛んだら口のなかに果汁がほとばしるに違いないだろう。
・いざ実食!
一口で終わる。1080円のぜい沢なフルーツの食べる体験は、たったの一口で終わってしまう。そう思うと、食べるのが惜しい。
惜しみながらも食べてみると、予想通りに果汁がジュワリと口のなかに広がった。芳醇かつ繊細な甘さで、たった1粒なのにぶどうジュースを飲んでいるかのごとく、喉を潤してくれる。
ちなみに皮ごと食べるかどうか、かなり迷った。だが、皮が1080円に占める割合は大きいと思えたので、一緒に食べた次第である。もしもどこかで見かけたら、冒険するような気持ちで1粒挑んでみてはいかがだろうか?