ドラマや映画を観たことがない人でも「おっさんずラブ」という言葉自体は聞いたことだあるだろう。「おっさんずラブ」とは2018年4月から6月までテレビ朝日系列で放送されていた全7話のテレビドラマである。

その「おっさんずラブ」は2019年8月から『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』として映画が公開されているが、果たして「おっさんずラブ」の何がそこまで人を惹き付けているのだろうか? 今回は劇場版をすでに6回観たという女性に「おっさんずラブ」の魅力を語ってもらうことにした。

・ドラマはチラッと観たけれど

私、P.K.サンジュンはVODで「おっさんずラブ」を観たことがある。妻が観ていたのを横でチラ見していた程度だが、確かにコメディとしては抜群におもしろい。特に吉田鋼太郎さん演じる吉田部長が、田中圭さん演じる主人公の春田創一にお弁当を食べさせるシーンは声を出して笑った。

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🍀第3話裏話🍀 部長がはるたんの正体を明かすラストシーンのリハーサル中、田中圭さんを物凄い勢いで抱き寄せた吉田鋼太郎さん。カットがかかるまで、どんどん顔を近づけようとする吉田さんに「ぶぶ…部長部長」と困り果てる田中さん(笑)。そんな2人を見ていた大塚寧々さんは思わずイスから立ち上がり「えぇ〜⁉️ちょっと離れなさいよ〜‼️」と吉田さんの腕を掴んで引き離そうとしていました(笑)。 #やっと離れたかと思いきや #笑いが止まらない2人 #のオフショットもどうぞ #田中圭 #吉田鋼太郎 #大塚寧々 #おっさんずラブ

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ただし、あくまで「コメディ作品としておもしろい」という感想で、結局はドラマも最後まで観ていない。だが、世のOL民(おっさんずラブを愛する人の総称)たちが「おっさんずラブ」に捧げる熱量といったら……! 果たして何がそんなに彼女たちを夢中にさせるのだろうか?

そんなある日のこと、私のTwitter宛に1通のメッセージがやってきた。要約すると以下のような内容だ。


「いつも楽しく拝見してます! ぜひロケットニュース24のおっさんたちが “劇場版おっさんずラブ” を観てその魅力を発信してください!! きっと興味を持っていなかったおっさんたちも劇場へ足を運んでくれるハズです!」


映画を観るも何も……ドラマも最後まで観てないッス。ただ「おっさんずラブ」自体は旬のネタだし、何がそこまでOL民たちを惹きつけるのかには前々から興味があった。そこでメッセージをくれたAさん(女性・33歳)におっさんずラブの魅力を訊ねてみると……。


──ドラマは途中まで観ました。吉田部長の奥さん(大塚寧々さん)にバレるくだりとかおもしろかったです。

「はい、おもしろいんです!」

──劇場版もそうですが、そもそも「おっさんずラブ」の何が魅力なのでしょうか?

「魅力ですか……。やっぱり1番は “人が人を愛するということ” を真面目に描いてくれていることですかね」

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🍀第4話裏話②🍀 バックハグシーンのリハ中、牧を何度も勢いよく抱きしめて、手の位置や顔の寄せ方などを試行錯誤していた田中圭さん。終始真剣な表情でベストな抱き方を探っていたのですが、急に部長のことを思い出した模様。「部長、何かある度にこうくるから😂」と部長の抱きしめ方を再現!されるがままの林遣都さんも思わず爆笑しておられました☺️その後、カメラのセッティング中、バックハグをした状態のまま待つように言われた2人は、小声でコソコソ楽しそうにおしゃべりをしていました。 #田中圭 #林遣都 #おっさんずラブ

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──なるほど。正直、僕はコメディ作品として捉えてるんですが、みなさんはラブストーリーとしてご覧になっているんですか?

「ラブストーリーでもありコメディでもあるので……ラブコメって感じだと思います。ただ、めちゃめちゃ笑えるんですけど、芯の部分は “仮に同性同士の恋愛だとしても自分の気持ちが1番大切なんだ” と伝わってくるからでしょうか」

──伝わってきますか。

「……と思います。おっさんずラブは男同士の恋愛を描いた物語ですが、全ての恋愛に普遍的に通じるものがあると思うんですよ」

──というと?

「例えば、恋愛中でも仕事や自分の夢、あとは仕事と家庭の両立……なんてことで悩むことは男女のカップルにも普通にありますよね」

──確かに。

「そういう誰にでも起きる問題が男同士の恋愛で描かれることで “あ、性別なんて関係ないんだな”って思えるんです。なので、単なる萌え系ドラマではなくて、誰が観ても共感できるストーリーだと思いますね」

──なるほど。

「あと、ドラマでは男同士の恋愛がメインで描かれていますが、男女の恋愛ももちろんありますし、年の差の恋愛や片思いもしっかり押さえられています。バリエーション豊かな恋愛模様が描かれているのも、おっさんずラブの魅力ではないでしょうか」


──ふむふむ。

「これからたくさんこういうドラマが出来て、現実や法律が “誰を愛してもいいんだ”ってなってくれたらいいなって思いました」

──おおう、熱量がスゴイですね。ちなみに劇場版はいかがでしたか?

「もちろん最高ですよ! ドラマにはいなかった沢村一樹さんと志尊淳さんが加わって、より濃密な作品に仕上がってます。最初は “ゲストなんかいらない!” と思っていたんですけど、完璧に世界観に溶け込んでいて私もすんなり受け入れちゃいましたね」

──な、なるほど。ちなみにどんな方が観にいらしてるんですか?

「女性同士、男女のカップル、女性のお一人様が多いですね。私は6回しか行ってないですけど、20回以上ご覧になっている方もいますよ」

──6回! え、20回以上!?

「私も同じ映画を映画館で2回以上観たのは初めてです。あと舞台挨拶で田中圭さんが「おっさんずラブの世界に触れてない方にも届けたい。だから周りを巻き込んでくれたら嬉しい」って言ってたんですね。なので男性のお客さんも巻き込んでもらえると思い連絡しました……」

──情熱ヤバいですね。

「劇場版おっさんずラブは、きっと何か面白かったり、笑ったり、泣いたり、なにが良いことが心に残ると思ってます。あ、あとエンドロールの後も絶対に席を立たないでくださいね! 絶対に絶対にですよ!!」

──あ、はい。観に行くかわかりませんが、心に留めておきます。


というわけで、コメディの要素はありながら、誰もを惹きつけるラブストーリーだというおっさんずラブ。まだその世界に触れたことがない人は、まずVODなどでドラマからご覧になってみてはいかがだろうか。私もとりあえずドラマの続きを観てみる……つもりだ。

参考リンク:劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~
Report:P.K.サンジュン
Photo:©2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

▼予告編はこちら。