「ん? ラーメソ」、じゃなくて「ラーメン」だった。「 “ガンリソ” って何?」と思ったら「ガソリン」だった! 「ン」と「ソ」は、日本語の文字の中で書き分け、見分けがつきにくい文字のひとつだ。
日本人が「カタカナ」を手に入れてから1000年経つと言われているのに!! いまだ書き間違え、見間違えが多いとは……! 外国人から見たらもはやカオスであろう。ということで、今回は「ン」と「ソ」の境界線について考えたい。
・「ン」と「ソ」の境界線を知りたい
「ン」と「ソ」の書き分けについて、よく言われるのは「書き順に従って、とめ、はらいを正確に行う」ということだ。
しかし、それだけでは問題が解決されていないのは見ての通りだ。書き順に従っても、悪筆なものや日本語慣れしていない外国人の文字は見分けがつきにくい。
そこで、今回注目したのは左上の「`」である。コイツが「ン」と「ソ」の境界線のカギを握っているのではないだろうか。ということで、「ノ」を固定し、「`」の角度を変化させることで、私たちは文字をどう認識するのか調べることにした。
・左上の「`」の角度を変えてみる
方法は以下のとおり。0度~80度まで、10度きざみで9段階の「“ン” みたいで “ソ” のような図」を用意。ズラっと並べて、どこまでが「ン」でどこからが「ソ」なのかアンケートをとってみた!
その結果……を見る前に、まずはあなたはどこが境界線だと感じるか見てみてほしい。
さあ、決まったかな?
あなたの思う「ン」と「ソ」の境界線は、アンケート結果と同じだろうか?
それとも違うだろうか?
……
いくよ?
その結果は……こうだった!!
「4」:3名
「5」:8名
「6」:9名
(ロケットニュース&Pouch編集部・スタッフ・ライター20名から回答)
僅差で「6」! 水平に対し「`」が60度の傾いた`が「ン」と「ソ」の境界線だと感じる人が多かったということになる。
・「ン」と「ソ」の境界線
ちょーっとサンプルは少ないかもしれないが、今回の結果をまとめると
・0~30度:確実に「ン」
・40度:もしかしたら「ソ」かもしれない
・50度:ほぼ「ソ」
・60度~80度:どう見ても「ソ」
書き順に従っているのによく読み間違えられるという人は、「ン」を書きたいときは「`」の角度を0~30度にとどめる、「ソ」のときは60度くらいを意識してみよう。きっと誤解も減るはずだ。
だが新たな事実が判明したので、ここに記しておきたい。「`」の角度が90度を超えると……「リ」になったのだった。
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
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▼アンケートの回答をもとに、一番多かった「60°」と「50°」の間をとって傾き「55°」にしてみた。このあたりが境界なのかもしれない
▼90度を超えると「リ」っぽくなった