テムズ川に時計塔などインスタ映えスポットが目白押しなイギリス・ロンドン。そんなお洒落な街で、昼飯でも食べようと散策していたところ、ひと際行列のできている店を発見した。ロンドンで行列ができる店とは一体? 気になったので近づいてみたところ……
『CoCo壱』やないかーーーーい!!!!
・何かある
そう、あのカレーチェーンの『CoCo壱番屋』である。まさかロンドンに出店していたとは。しかも、この行列はどうだ。
誤解なきように言っておくが私(中澤)は『CoCo壱』が嫌いなわけではない。むしろ、カレーが食べたい時にヒョイッと入るくらいには好きだ。ひるがえすと『CoCo壱』の良さとはその気楽さにあると思う。どこにでもあって激ウマでも激マズでもない安定の味のカレーが食べられる安心感だ。
しかし、ロンドンの『CoCo壱』に並んでいる人や食べている客の表情を見ると全くそんな感じではない。みんなディズニーランドにいるみたいにウキウキした表情をしているじゃないか。そこまでか? 『CoCo壱』でそこまで楽しめるか?
ここには何かある。
私の直感がそう告げた。ひょっとしたら、イギリス風に味をアレンジとかしちゃってたりするかもしれない。それならこの行列や客の表情にもうなずけるというものだ。
・一番人気を注文してみた
なお、店員さんに聞いてみたところ、1番人気はチキンカツトッピングのカレーなのだとか。その証拠に、店内のほぼ全員がチキンカツをトッピングしていた。そこで、「チーズチキンカツカレー(13.4ポンド≒1742円)」を注文してみたところ……
既視感っ……!
圧倒的既視感っ……!
ルーやチキンカツの味は日本の『CoCo壱』と全く同じだった。さらには、帰り際には思いっきり日本語で「ありがとうございましたー!」と言う店員さん。既視感っ……!!
・『CoCo壱』の何がロンドンっ子を惹きつけている?
違いと言えば、オムカレーシリーズなど日本のレギュラーメニューにはないメニューが少し見受けられるが、特にそれが人気なわけではない。ルーの味も同じだし、ロンドンっ子たちは『CoCo壱』の何に惹かれているというのか?
深まる謎。だがしかし、イギリスで数日間過ごしているうちにその真相めいたものが見えてきた。
ん?
……! ここにも!!
寿司でもそばでも、日本料理屋のメニューをよく見ると、やたら「ジャパニーズカレー」が入っているではないか!! これはひょっとして……
ロンドンでジャパニーズカレーブームが巻き起こっている!?
そう考えると、『CoCo壱』店員の日本語接客も納得だ。要するに、中華料理屋で「謝々!」って言われたら嬉しいみたいなノリなのかもしれない。
古くはイギリスから伝わったと言われているカレー。日本独自の進化を遂げたジャパニーズカレーがイギリスに再輸入され今ムーブメントを巻き起こしているとしたら胸アツだ。100年の時を越えたカレーの旅。日本全国のカレー屋さんは、今ロンドンが狙い目かもしれないぞ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 カレーハウス CoCo壱番屋 Leicester Square 店
住所 17-18 Great Newport Street, London, WC2
営業時間 11:00~22:00
定休日 無休
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼価格帯はちょっと高め
▼お馴染みの福神漬けとスパイスパウダーもあり
▼ロンドンでも安定の味