迷惑メールで送られてくる怪しいLINEアカウントを追いかけ、自称「迷惑LINEアカウント評論家」と名乗り始めた私(佐藤)だが、気が付けばLINEから離れつつある。メールからLINE、LINEからインチキ課金アプリ、アプリから現在実態を調査しているのはTwitterである。
以前の記事でもお伝えしたように、Twitterの闇は想像を超えるほど暗く深い。今回もまた、ひとりの女性「売り子」に聞いた話を紹介したいと思う。月の売上、そして売り子を始めたきっかけを聞き、さらに闇の深さを思い知らされることとなった。
・Bさんの場合
今回お話を聞いた人物を仮にBさんとしよう。Bさんは、売り子としての活動歴は約1年。以前のアカウントが凍結された後に活動を一旦休止し、数カ月前に新しいアカウントで始めたとのことである。
──売り子を始めるきっかけは何だったのでしょうか?
Bさん「お小遣い稼ぎみたいなことをネットで調べている時に、そういう世界があることを知りました。それですぐ始めた訳ではなくて、あるチャットアプリで、「下着売って」と頼まれたことが始まりですかねえ」
──それでその方に下着を販売したと。売っているのは下着だけですか?
Bさん「そうです。売っているのは、下着のほかに写真と、あと体液です」
──下着は使ったものを売る訳ですよね?
Bさん「使用感のあるモノを求める人もいますし、逆に「これを着てください」ってリクエストする人もいます」
──そういうニーズもあるんですね……。見知らぬ人に下着とかを売るのって、なんていうかその~、抵抗みたいなものはご自身のなかでないんですか?
Bさん「最初は少しありましたけど、それでお金を稼げるならいいのかな? って。やればやるほど売れるから、正直楽しいというか、やりがいみたいなものを感じます」
それでちなみに売上はどのくらいなんですか?
Bさん「1日少なくて数千円。多い時に1万円くらいでしょうか。平均6000~7000円ってとこかな?」
──ということは、月に20万円くらい行きますよね?
Bさん「そうなりますかね」
──怖い目に遭ったことは?
Bさん「相手に会うことはないです。パパ活とか援交の誘いはすべて断ってます。あと、「顔踏んで」みたいなってリクエストもお断りしてますね」
──顔踏む?
Bさん「はい。何がいいのかよくわからないですけど……」
──月に結構な額を稼いでらっしゃるんで、なかなかやめられないんじゃないですか?
Bさん「そうですね。当分やめるつもりはないですね」
──生活の糧にしていらっしゃると?
Bさん「そうですね」
──質問にお答え頂き、ありがとうございました。
・貧困との関係
Bさんはこれまでにお話を聞いた相手のなかでも、かなり売り上げている方の売り子である。これよりも少ない売上の売り子は数多くいる。その少ない額でも生活の糧にしている人は相当数いるはずだ。つまり、これらの怪しい取引は貧困とも関係していると見ていいだろう。Twitterに潜む闇の “根” は相当深そうだ。
Report:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24