先日、香川県小豆島に行ってきた。「あずきとう」じゃないぞ。「しょうどしま」である。オリーブ、そうめん、醤油、胡麻油などの生産が盛んな小豆島だが、そこで初めて食べたのが「ひしお丼」というご当地グルメだ。

島メシとも呼ばれる「ひしお丼」には三つの約束事があり……まあ、これは後でご紹介するとして、とにかくコイツが激しくウマかったためお伝えしたい! 同時に、初体験した香川が誇る黒毛和牛「オリーブ牛」の実力にも震えたぞ……!!

・目指すは小豆島

空港からバスで高松へ移動し、そこから小豆島へはフェリーで向かう。約1時間の船の旅だ。小型の高速艇も嫌いじゃないが、フェリーに乗る時はなぜか無性にワクワクしてしまう。旅感が強いからだろうか。

瀬戸内の海はどこか穏やかで、太平洋や日本海と比べると水面の色も少々違うようだ。辺りを見渡せば様々な島が点在しており、ああ、瀬戸内海に来たんだなぁという感慨が込み上げてくる。

・オリーブ園へ

上陸後はレンタカーで島内を移動したのだが、その途中で立ち寄ったのが「小豆島オリーブ園」というスポットだった。こちらにはオリーブ製品のお土産がたくさん揃っているということで、トイレ休憩も兼ねて入ってみることに。

敷地内には『オリーブパレス・レストレア』というレストランが併設されており、私(あひるねこ)はそこで初めて「ひしお丼」の存在を知ることになる。小豆島のご当地グルメか、これはぜひとも食べておかねばなるまい!

・三つの約束

というわけで、皆さまお待たせしました。先述した「ひしお丼」の三つの約束事がこれだ。


その1:「醤(ひしお)の郷」で作った醤油やもろみを使うこと。
その2:小豆島の魚介、野菜やオリーブなど地元の食材を使うこと。
その3:箸休めはオリーブか佃煮を使うこと。


醤とは塩を加えて発酵させた塩蔵品のことで、その代表格が醤油や佃煮である。それらの工場が軒を連ねるエリアが「醤の郷」と呼ばれているとのこと。つまりまあ、上記の三つの条件を守ってさえいれば、あとはお店の自由というわけだな。

・オリーブ牛が食べられる

さっそく注文しよう思ったら、気になるメニューを発見した。1日10食限定という『特製ソースでいただく オリーブ牛のひしお丼(税込1250円)』だ。オ、オリーブ牛だと……!? 絶品と噂に聞くプレミアム黒毛和牛が、「ひしお丼」で食べられるというのか? こりゃあ、行くしかねぇ……!

・ソースがウマい

我がテーブルに降臨した『オリーブ牛のうしお丼』には特製ソースが付いており、もろみがたっぷり使われているのだがこれが非常に美味。野菜を無限に食べれそうな劇的有能ソースだ。そこにオリーブオイルを適量もこみちれば、ウマさはさらに倍付けとなる。

で、お待ちかねのオリーブ牛なんだけど……ぶっちゃけ量は少ないっす。牛丼みたいな小間切れ肉がちょこちょこっと盛られている感じだな。ですよねー。まあこの値段では仕方ない。と、あまり期待せずに食べたのだが……。

・激ウマ

うわーーーーーッ! 何だこの肉めっちゃウメぇぇぇぇええええ!! 薄く小さく切られているにもかかわらず、かみしめた時の牛肉の旨みがとんでもないことになっているのだ。高い味ッ! これ、高い肉の味がしますよお母さん!! ていうかこいつ、どんだけエナジー注入されて育ったんだよ!

小豆島産オリーブのしぼり粕を配合した、特別なえさで育てられたというオリーブ牛。それが「ひしお丼」と組み合わさると、こうも凶悪なご当地グルメが完成してしまうとは驚きである。肉はウマいわ、野菜はウマいは、ソースはウマいわ、箸休めのオリーブはウマいわで、マッハで完食してしまったぞ。ゴチ。

・また食べたい

オリーブ牛は言うまでもなく最強だったが、私は「ひしお丼」自体も非常に気に入った。店によって内容は大きく異なるようなので、今度島を訪れたら食べ比べなどしてみるのも一興だろう。小豆島、というか瀬戸内海。再訪決定である。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 小豆島オリーブ園 オリーブパレス・レストレア
住所 香川県小豆郡小豆島町西村甲2171
時間 9:00~16:00(食事の提供は11:00~15:00のランチタイムのみ)
休日 無休

参考リンク:小豆島オリーブ園
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼雨に降られてしまったが、ウマかったので満足。

日本、〒761-4434 香川県小豆郡小豆島町西村甲2171