ポケモンGOに強力なライバルが登場するかもしれない。2019年6月3日、スクウェア・エニックスは「ドラゴンクエスト」シリーズ最新作『ドラゴンクエストウォーク』を、2019年中にリリースすると発表した。
ドラゴンクエストウォークはスマホでプレイするいわゆる “位置ゲー” で、ネームバリュー的にはポケモンにも勝るとも劣らない超強力コンテンツとなりそうだ。果たして、ドラゴンクエストウォークはポケモンGO級の人気ゲームになれるのだろうか?
・ポケモンGO級のゲームになるために
6月3日の12時より配信された「ドラゴンクエスト新作発表会」にて明かされたドラゴンクエストウォーク。その中でプロデューサーの柴氏は「ポケモンはポケモンならではの面白さがあるが、ドラクエならどんな遊びができるかを考えた」とポケモンGOを意識していることを認めている。
キャラクターの豊富さやストーリー性はポケモンに勝るとも劣らないドラクエであるが、ポケモンGO級の人気ゲームになるためにはいくつかのハードルがあることも事実だろう。ポケモンGOトレーナー視線で解説したい。
・どこまでシンプルにできるか?
ポケモンGOは老若男女問わず多くのトレーナーがプレイしているゲームだが、特に多いのが「老」に属するプレイヤーである。記者のように「ポケモンはピカチュウしか知らなかった」というトレーナーを夢中にさせている理由の1つに「シンプルだから」というものがあるハズだ。
ポケモンが出たら捕まえる、レイドに出かけてプレイする、アメを使ってポケモンを強化する……とポケモンGOはどこまでもシンプルなゲームである。例えば、ルーラを始めとする数々の呪文もドラクエの魅力だが、そこが複雑になってしまうと「老」のプレイヤーを取り込むのは難しいだろう。
・どの程度の課金で済むのか?
毎日最低でも6時間はログインしている記者だが、1カ月の平均課金額は1万円程度である。ソシャゲ課金に抵抗がある人からすると高く感じるかもしれないが、いくつかのタイトルをプレイしてきた記者からすると、これはとんでもなくリーズナブルだ。
ポケモンGOはガチャシステムを採用していないため、課金しようにも1万円くらいが精いっぱい。もちろん、ガチ勢ならもう少しいくとは思うが、それでも5万円は課金できないハズ。ドラゴンクエストウォークがどの程度の課金で済むのか? まずはガチャの有無に注目だ。
・海外勢をどこまで取り込めるのか?
日本でポケモンGOがリリースされた2016年7月の約1カ月前、ポケモンGOは一足先にアメリカでスタートした。海外の熱狂ぶりが日本での爆発的大ヒットに繋がったことは想像に難くないが、世界中で遊べるのもポケモンGOの魅力だ。
もちろん、ドラクエが海外でも人気があることは承知しているが「日本ほど人気があるのか?」という点は疑問が残る。ソシャゲは世界展開してナンボ。果たして、ドラゴンクエストウォークはどこまで急速に海外展開できるのだろうか?
いくつかのハードルはあるものの、ドラゴンクエストウォークが強力なポテンシャルを秘めたコンテンツであることは間違いない。特に音楽やストーリー性はポケモンにも勝る武器になり得るハズだ。『ドラゴンクエストウォーク』は2019年中のリリースを予定している。
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