通常ハンバーガーとは、バンズにパティや野菜などの具材を挟んだものを指す。バンズは丸型であることが一般的で、手軽に食べられることが最大の魅力だ。もはや説明するまでもなく、日本全国に数多くのハンバーガーチェーンが存在しており、ファストフードの代名詞とも呼べる。
そのバンズがもしもキノコだったとしたら、あなたはどうする? …………少々乱暴な質問を投げかけてしまったが、その “if” を実現しているお店がある。ハワイ発祥「テディーズビガーバーガー」の表参道店では、2019年5月末までの期間限定で、マッシュルームで具材を挟んだハンバーガーの提供を行っているという。キノコにバンズの代わりはできるのか?
・巨大ハンバーガーを提供する店
お店は東京・渋谷区にある。最寄り駅は東京メトロの明治神宮前駅。JR原宿駅からでも徒歩5分でたどり着ける。
このお店は、過去にも当サイトで紹介させて頂いている。2015年には総重量700グラムの「メガモンスターバーガー」を。
2016年にはメガを上回る総重量1.8キロの「ギガモンスターバーガー」を紹介した。
ハンバーガーメニューだけでなく、パンケーキやロコモコなど、食事メニューが充実しているダイニングカフェである。2001年以来、ハワイベストバーガー賞を18年連続受賞している実力派としても知られている。
・出てくるまで、辛い過去を振り返る……
さて、今回お伝えしたいのは、マッシュルームをバンズに用いた「マッシュバンズバーガー」(税別1380円)である。メニュー写真を見ると、一見普通サイズのハンバーガーのようだが、実際はキノコらしい。バーガー2個と書いてあるあたり、サイズはイメージよりも小さめの可能性がある。
一体どんな代物なのだろうか? 具材を挟めるということは、キノコも相当デカいはず。この世にはステーキとして提供できるほどのジャンボマッシュルームというものが存在するようなので、それを使って挟んでいると思われる。とにかく実物を見れば、その実態がわかる。
提供には多少時間がかかるとのことだったので、私はもっとも金がなかった頃の苦労を思い出しながら、出てくるのを待った。ちょうど11年くらい前の今頃が1番辛かったと記憶している。
まともな食事さえも摂れないくらい貧乏していた時期、6畳一間のカビ臭さは今でもこの鼻腔に残っている。やべえ……、あの辛さを思うと涙が出そうだ。今まさに、下まぶたの際まで涙があふれそうになった時、注文したモノが出てきた。
これがキノコがバンズのマッシュバンズバーガーか。
……これか、キノコのハンバーガーは……。そうか…………。
私が頭のなかに描いていた完成予想は、もう少しマッシュルームがデカかった。よもや、下にあるトマトの方がマッシュルームよりデカいとは、ちょっとイメージしていなかったが……。
メニュー写真と実物を見比べて、マッシュルームが小さいように見えるけど……。う~んんん……。
……でも……
全然OK!
実際のところ、マッシュルームそのものは通常のモノと比べてはるかにデカい。具材に隠れているが、レタスの下にもちゃんとマッシュルームがある。
横幅はそれほど大きくないが、厚みはかなりのものだ。推定1センチの極厚マッシュルームといって差し支えないだろう。
・グルテンフリーの利点
実際に食べてみると、ハンバーガーというよりも、チーズハンバーグと付け合わせを一緒に食べているような気持ちになる。やはりバンズがないと、どこか物足りない感じがするのは仕方がない。この組み合わせに追加でバンズをオーダーできるとなお良いかも。
その一方で、ダイエット中の人や小麦粉アレルギーの人でも、安心して食べられるハンバーガーと言えるだろう。繰り返すがこの独創的なメニューは、5月末までの期間限定。食べてみたいという人はお早めに。
・今回訪問した店舗の情報
店名 テディーズビガーバーガー 表参道店
住所 東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビル2階
営業時間 11:00~23:00
定休日 なし
参照元:PR TIMES
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24