コーヒーチェーンというと、ほとんどの人が「スターバックスコーヒー」を思い浮かべるに違いない。たしかにスタバは美味しいコーヒーを提供するお店として、日本全国に出店している。では、「ドトールコーヒー」はと言うと、どうしてもスタバに比べて格下感が否めない……が、実はそうではない! 

2019年5月現在、全国にわずか4店舗しかない「ドトール珈琲農園」をご存じだろうか? ここは、他のチェーン店とは一線を画す上級店であり、ドトールの本気がうかがえるお店だ。なかでもスキレットで提供するパンケーキは激ウマである。スタバに行ってる場合じゃねえッ!!

・関東に4店舗

珈琲農園は、2017年10月に世田谷区に多摩堤通り店(1号店)が誕生した後に、学芸大学店・江戸川店・大宮駅東口店の計4店舗がオープンしている。今回訪問したのは、2号店の学芸大学店だ。東急東横線の学芸大学駅西口を出ると、すぐのところにお店はある。


・ドトール感ゼロ

店に入ると、店内の設えはいわゆる “ドトール感” ゼロ。サッとコーヒーを飲んで、サッと店を出るようなファストコーヒーの印象はほとんどなく、むしろ「喫茶室ルノアール」や「コメダ珈琲店」のように、椅子に深く腰掛けてコーヒーを嗜(たしな)む感じ。高級イタリアンレストランといってもおかしくない雰囲気だ。


卓上のスタッフ呼び出しボタンもテーブルに埋め込まれており、邪魔にならない。


「会計時にレジにお出しください」と言われて、テーブルに置かれたのはチェスの駒らしきものだ。おいおい、ここは本当にドトールか? いちいちオシャレじゃないか。


メニューブックだって小ジャレたカフェのようだ……、ドトールなのに。


・メニューも充実

しつこいようだが、メニュー内容ももちろんオシャレ。ブレンドコーヒーは、「ザ・ドトール」「ザ・モダン」「ザ・クラシック」(各税別500円)から選ぶことができる。


食べ物はスイーツ・軽食だけでなく、しっかりとしたパスタやプレートなどのメニューも充実。


そして、11時までのモーニングは4種類。ドリンクメニューにプラス0~100円の名古屋式を採用している。どうやら、スタバをライバル視しているというよりも、コメダを意識していると見た方がいいかもしれない。


・20分かかる美しきパンケーキ

さて、今回紹介したいのは、モーニング終了後、つまり11時からオーダーできるパンケーキである。注文すると、焼き上がるまで約20分かかるという代物。10時半に入店して私(佐藤)は11時にオーダーして、実物を目にしたのは11時30分。ムダに早く入店してしまったために、1時間も待つことになった。

しかし、パンケーキを目にした私は、1時間待った甲斐があったと感じている。見よ、この美しい見た目を!




ふんわりと生地が立ち上がっているところを見ると、ゆっくりと火入れをして成形しているようだ。これは時間がかかるのも頷ける。そして、待つだけの価値があることを、その見た目が証明している。


これに別添えのメイプルシロップをとろ~りとかける。


カットするのが惜しいほど、美しいドーム型をしているのだが、切らないことには食えない。思い切ってナイフを入れると、サクッ! とした感触jがナイフを通して伝わってくるようだ。


食べてみると、食感はパンケーキというよりもカステラに近い印象を受ける。表面はサクっと焼き上がっており、中の水分は控えめ。ゆるふわのパンケーキではなく、どちらかといえば固めの仕上げとなっている。


半分くらい食べたところで気が付いた。これは、メイプルシロップでベチャベチャにした方がウマい。豪快にシロップをかけて、その水分をパンケーキに吸わせることで、美味しさは2倍にも3倍にも膨れ上がるだろう。

たかがドトールと侮るなかれ! ここは本気のドトールだッ!!

・今回訪問した店舗の情報

店名 ドトール珈琲農園 学芸大学店
住所 東京都目黒区鷹番3-6-1 第一ストアビル 2F
営業時間 9:00~21:00 / 日祝7:30~21:00

参考リンク:ドトール珈琲農園
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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