熱心な読者の方ならご存じだろうが、当サイトは記事のタイトルでよく「悲報」という言葉を使う。なにか悲しいニュースをお伝えする時に用いるワードだ。しかし、今回ばかりは「悲報」では足りないと判断し、「絶望」とさせていただいた。どうかご容赦願いたい。
さて、結論から言ってしまうと、松屋の究極かつ至高のメニュー『ごろごろ煮込みチキンカレー』が絶滅の危機に瀕(ひん)している。とうとう終売し、メニューから消滅した店舗が実際に現れてしまっているのだ。これを絶望と言わずして何と言えばいいのか……!?
・今週は大丈夫かと……
『ごろごろ煮込みチキンカレー』の終了時期について探るため、前回の記事で私(あひるねこ)は松屋のお客様相談室に連絡を試みた。その結果得られた答えは以下のようなものである(要約)。
「現時点(2019年5月13日)では5月中旬ごろまでの販売を予定。在庫量によって早めに終了する可能性もあるが、来週くらいまでは大丈夫かと思われる」
よかった、今週はまだ『ごろごろ煮込みチキンカレー』が食べられる……と、安心した人も多かったのではないか。逆に、急がないと大変だ! と走ってお店に駆け付けた人もいたはず。いずれにせよ、彼はまだここにいるという共通の認識があったように思う。しかし……。
・まさかの事態
つい2日前の出来事だ。当編集部の最寄り店舗に、ある異変が起きた。近くに勤務する30代男性のWさんは、当時の様子をこう語る。
「今週のうちに『ごろごろ煮込みチキンカレー』を食べようと、いつも通り松屋に入ったんですが……発券機を見て驚きましたね。だって『ごろごろ煮込みチキンカレー』がメニューから消えちゃってるんですから。
あまりにもビックリして、そのまま何も注文せず店から飛び出してしまいましたよ」
・終売する店舗も
な、何だって……? 嘘だろ、今週いっぱいは大丈夫という話だったのに……。駆け込み需要の影響だろうか? ネットには同様に終売を嘆く声がいくつか見られた。特に都心部ではその傾向が顕著なようだ。私の自宅の最寄り店舗にはまだポスターが貼ってあったが、油断はできない。
一方、『ごろごろ煮込みチキンカレー』がなかったため他のカレーを注文したという40代男性のPさんは、その時の心境を赤裸々に語ってくれた。
「本当は『ごろごろ煮込みチキンカレー』が食べたかったんですが、代わりに店舗限定だという『創業ビーフカレー』を頼んでみました。これはこれでたしかにウマかったです。でもね……。
『ごろチキ』が100点なら、『創業ビーフカレー』は80点なんですよ。その差はデカイ! やっぱり僕は『ごろチキ』の方が好きですね。はあ、会いたいなぁ『ごろチキ』に……。I miss you.」
途中から正直うるせぇと思ったが、早くも『ごろチキ』ロスに陥っているファンが出始めているという事実は無視できないだろう。果たして我々は耐えられるのか? 『ごろチキ』のいないこの世界に。
・もし発見したら
とはいえ、まだすべての店舗で終売となっているわけではないようだ。ネットの書き込み等を読む限り、各地で生き残りは確実に存在している。しかし、それも時間の問題だろう。
だから皆さん、よく聞いてください。もし『ごろチキ』を発見したら、必ず食べるのです。満腹でも構いません。とりあえず食べるのです! もしかしたらそれが人類最後の希望、最後の1食かもしれないのだから……。
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.