どれを食べてもハズレなし、数ある回転寿司チェーン店の中でも断トツのコスパを誇る我らがスシロー。中には1度も食べたことがないネタも存在するが、それだってきっと美味しいに決まってる。スシローの安定感は全盛期のヒョードルに匹敵するハズだ。だがしかし……。

今回は大変残念なお知らせをしなければならない。というのも、タイ料理が大好きな私、P.K.サンジュンがつい先日まで販売されていた『本格トムヤムラーメン』を食べてみたところ、おそらくスシロー史上初の黒星が待っていたのだ。

・トムヤムクンのラーメン

2019年4月下旬から発売されていたスシローの本格トムヤムラーメン。その名の通り、タイ料理の大定番「トムヤムクン」をベースにしたラーメンで、かなり辛く仕上げられていることが最大の特徴だ。価格は1杯380円、店舗によっては400円である。

タイ料理が大好きな私はもちろんトムヤムクンも大好物。都内のタイ料理店はもちろんのこと、本場タイでも幾度となくトムヤムクンを食している。ちなみに日本で1番美味しいと思うトムヤムクンは、茨城県にある「バンセンストア」のトムヤムクンだ。

・スシローならば大丈夫

それはさておき、タイ料理が大好きな私が食べてもスシローの『本格トムヤムラーメン』は間違いなく美味しいハズ。なにせ、これまでスシローで食べた料理の中で「これはダメだ」なんてものは1つとして存在しなかった。寿司とは程遠いタイ料理でも、スシローならば……!

というわけで、スシローで『本格トムヤムラーメン』をオーダー。追加のパクチーも100円でオーダーできるのも非常にありがたい。さすが無敵のスシロー。トムヤムラーメンを食べる消費者の心理を分かりぬいている。

やってきた本格トムヤムラーメンは、レモングラスとコブミカンが香る “香りはマジで本格派” のトムヤムクンだ。具にはワンタンがトッピングされており、ボリューム的にもちょうどいい。さっそく一口いただいてみると……。


辛ッ!


あ、結構辛い!!


けど全然美味しくないッッ!!!!


ズバリ申し上げるが、本格トムヤムラーメンは圧倒的に旨味が足りていなかった。トムヤムクンに限らず、辛い料理はその分の旨味がなければ美味しくならない。辛ければ辛いほど旨味を強くする、これは激辛料理のセオリーである。

その点、本格トムヤムラーメンは “ただ辛いだけのトムヤムクン” になってしまっていた。愛するスシローにこんなことを言うのも気が引けるが、ハッキリ言って本格トムヤムラーメンは駄作。タイ料理好きとしては到底受け入れられないクオリティであった。


ところが──。


当編集部のスシローマスター、中澤星児は本格トムヤムラーメンが「美味しかった」という。彼はそこそこ味覚が確かな男なのだが、念のため「トムヤムクン食べたことある?」と尋ねたところ、


「いや、ないです」


……と教えてくれた。つまり、本格トムヤムラーメンは、タイ料理好きにとっては超イマイチで、タイ料理ビギナーにとっては美味しく感じる一杯なのかもしれない。

今回は厳しいジャッジを下したが、それでもスシローが最高であることは紛れもない事実である。さあ、スシローよ。もう1回トムヤムクンで勝負してみろ。そしてタイ料理好きの俺に「ウマい!」と言わせてくれ。リベンジはいつでも受け付ける。

参考リンク:スシロー
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ちなみに、初めて食べた「もっちりくずねり練乳いちご」は頭がおかしくなるくらいウマかった。

▼「スシローで10万円食べられるのか?」に挑戦した記事はこちら。

▼スシローで「わさびなす」注文するヤツ、マジで0人説の記事はこちら。

▼スシローよ、リベンジを待ってるぞ。