
Google翻訳はスゴい。対応言語が幅広く、どんな言葉でもとりあえずは翻訳してくれる。たまに盛大なボケをかますことはあるが、それもまた実に味のあるボケだったりするからさすがだ。
そんなGoogle翻訳よりも精度の高い翻訳サービスが出てきたらしい──ということがネット上で話題になっており、「Google翻訳よりすごい」とか「TOEIC960点のビジネスマンと同等の精度の翻訳」とか「もうGoogle翻訳は使えない」などと絶賛の嵐。一体どれだけすごいんだ!? と気になったので使ってみた。
そのサービスの名前は「みらい翻訳」……正確には、「みらい翻訳」のサイト内にある「お試し翻訳」の精度が話題のようだ。やり方的にはGoogle翻訳と同じで、訳したい文を入力し “翻訳” をクリックするだけ。
対応しているのは英語と中国語(2019年4月25日時点)で、Google翻訳に比べたら少ないが、肝心なのは精度である。果たしてどうなっているのだろうか? 試しに、当サイトの英語版「Sora News 24」の記事を入力して試してみることに。
例としてピックアップしたのは、本サイトで以前に公開した記事「寿司の名店「すきやばし次郎」はランチに行けば1600円で食べられるが、客に1つだけ厳しいルールが課せられる」の英語翻訳バージョン。
日本語の記事をそのまま翻訳したわけではないが、内容としては同じものだ。ちなみに、元の記事に関して簡単に説明しておくと、「店内で1回しか写真を撮れない」と判明するところが1つのポイントになっており、もちろんSora News24の記事にもその点の記載がある。ピックアップすると、以下のところだ。
Sukiyabashi Jiro’s Special Lunch is omakase-style, in which the chef selects which types of sushi to serve (though they’re primarily nigiri, with fish pressed onto a block of rice). Rather than serving the entire meal at once, the chef lays a few pieces at a time in front of diners, usually one to three morsels, so that they can enjoy sushi at its maximum freshness.
Our initial batch was maguro, ika, and tako (tuna, squid, and octopus), and they all looked delicious. But just as we were about to whip out our phone and snap a picture, we noticed that none of the other customers were photo-documenting their meals.
It’s pretty strange to go to a restaurant in Japan and see not even a single camera lens, and since we didn’t want to be committing some sort of localized faux pas, we decided to check with the hostess before we started snapping away. “Is it OK if we take a picture of our sushi?” we asked, to which she replied:
“Sure, as long as you don’t take more than one picture.”
──ここを翻訳することにしよう。まずは、話題の「みらい翻訳」。さあ、一体どれだけの精度なのか? 見せてくれ、お前の実力を!
・みらい翻訳の「お試し翻訳」はこう訳した
すきやばし次郎のスペシャルランチはおまかせで、おまかせの寿司(主に握り寿司だが、魚を米の塊に押しつけて食べる。)。一度にすべての料理を出すのではなく、一度に何個かを客の前に置き、通常は1〜3個ずつ、新鮮な寿司を楽しめるようにしている。
最初に作ったのはマグロ、イカ、タコ(マグロ、イカ、タコ)で、どれも美味しそうでした。しかし、スマートフォンを取り出して写真を撮ろうとしたとき、他の顧客が食事の写真を撮っていないことに気付いた。
日本のレストランに行って、カメラレンズを1枚も見ないのはとても奇妙なことで、私たちは何か局所的な不品行をしたくなかったので、私たちが逃げ出す前にホステスに確認することにした。「寿司の写真を撮ってもいいですか?」と尋ねると、彼女はこう答えた。
「もちろん、2枚以上写真を撮らなければ。」
──前半は割とスムーズな気がするが、後半で崩れたか。ただ、何となく意味は通じるように思う。たとえば、「局所的な不品行をしたくなかった」という言葉は不自然だが、「マナー違反をしたくなかった」的なニュアンスは伝わらないだろうか。
続いては、Google翻訳。上とまったく同じ英文を入れて翻訳してみると……
・Google先生の翻訳
すきやばし次郎のスペシャルランチはおまかせスタイルです。シェフが寿司の種類を選択します(ただし、主ににぎりで、魚を米のブロックに押し付けます)。一度に全部の食事を出すのではなく、シェフはディナーの前に数個ずつ、通常は1〜3個の小節を並べて、最高の鮮度で寿司を楽しむことができます。
最初のバッチはマグロ、イカ、タコ(マグロ、イカ、タコ)で、どれも美味しそうでした。しかし、電話を切って写真を撮ろうとしていたときと同じように、他のどの顧客も自分の食事を写真記録していないことに気付きました。
日本のレストランに行って一眼レフカメラさえも見られないのはかなり奇妙なことです、そして私たちはある種のローカライズされた偽のパスをコミットしたくないので、スナップを始める前にホステスに確認することにしました。 「私たちが寿司の写真を撮っても大丈夫ですか?」私たちは尋ねました。
「複数の写真を撮らない限り、もちろんです。」
──実に味わい深い翻訳である。前半は比較的まだ抑え気味だが、後半は味わい深さが爆発していると言っていいだろう。「ローカライズされた偽のパスをコミット」なんて、特にすごい。
そして不思議なのは、全体的にガタガタでありながら、もっとも大事な「1回しか写真を撮ることが出来ない」という部分だけはギリで何とか翻訳できていることだ。「複数の写真を撮らない限り、もちろんです」と言い回しはアレだが、意味的には通じる……のではないだろうか。
スイングフォームはぐちゃぐちゃなのに、なぜかバットに当たったような翻訳。さすがGoogle先生である。
・まとめ
というわけで、2つの翻訳サービスを比較した結論をまとめると、「みらい翻訳」の「お試し翻訳」がGoogle翻訳より精度が高いというのは間違いないように思う。ただ、「TOEIC960点のビジネスマンと同等の精度の翻訳」は言い過ぎな気がする。TOEIC960点のビジネスマンなら、もっと “こなれた訳” をするのではないだろうか。
それから最後にもう1度言い添えておくと、「Google翻訳」の方が対応言語は幅広いということ。精度については、いちいち聞くな。現場からは以上だ。
参照元:Google翻訳、みらい翻訳「おためし翻訳」、Yahoo! リアルタイム検索「みらい翻訳」
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼以前の記事「寿司の名店「すきやばし次郎」はランチに行けば1600円で食べられるが、客に1つだけ厳しいルールが課せられる」はこちらをどうぞ
▼英文を全部確認したい人は、Sora News24で読んでくれ
和才雄一郎




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