うどんといえば、「丸亀製麺」である。株式会社トリドールが運営する全国チェーンで、手軽に美味しいうどんを食べられることで支持を得ている。当編集部のメンバーも最寄りのお店に足しげく通っているのだが、そば派の私(佐藤)はそれほど利用する機会が多くない。本当に稀だ。

そんな私でも知っている丸亀の常識を、丸亀マニアの編集長・GO羽鳥にぶつけたところ、なんとその事実を知らないというのだ。まさか丸亀好きな皆さんも、知らないとは言わせない。「丸亀製麺はうどんをテイクアウトできる」ということを……。

・まさか、知らないのか!?

それほどうどん好きではない私は、丸亀の素人だ。そんな私が知っていることだから、もっと頻繁に通う人にとっては、当たり前のことだと思いつつ、羽鳥にこう尋ねた。


佐藤「丸亀、テイクアウトできるって知ってるでしょ?」


私はきっと鼻で笑われると思ってた。「当たり前だろ」くらいの答えが返ってくるとばかり思っていた。週に2~3回は丸亀に行く彼のことだ。知識も経験も重ねた丸亀の達人のはず。ところが、羽鳥の返答は意外なものだった。


羽鳥「テイクアウトできるなんて知らんかった。どうやって持って帰るの?」


なんてことだ。丸亀好きの丸亀マニアのクセに、テイクアウトを知らないなんて。まるでわかっちゃいねえ。ズブの素人かよ……。私は思わず叫んだ。


佐藤「ウソーーーッ!! 何でしらねんだよ!!」


Instagramのストーリーズに、当編集部の原田たかしと うどんを食ってる画像を頻繁に投稿しているクセに。何も知らないんだな。ただのうどん好きなインスタおじさんだったとは。見損なったぞ、羽鳥ッ!


・本題

と言う訳で、序盤のエピソードトークはこの辺にして本題に入ろう。

実はお持ち帰りのうどんメニューについては、ホームぺージのメニューに記載がない。あるのは持ち帰りの天ぷらだけだ。店舗検索をしても、持ち帰り対応しているかはホームページの情報からはわからない。つまり、お店に行かないとわからない訳である。ちなみに、郊外型店舗でも持ち帰り対応しているお店もあるようだ。

さて、持ち帰りを実施している店舗の中で、私が知っているのは「丸亀製麺新宿文化クイントビル店」である。


お店に行ってみると、注文カウンターが2つ設けられている。1つは通常店舗と同じく、イートイン専用のカウンター。もう1つがテイクアウト専用のカウンターだ。


メニューはかけうどん・きつねうどん・ぶっかけうどん・とろ玉うどん・とろろ醤油うどん、それぞれ温・冷を持ち帰り可能だ。そのほかに作り置きの親子丼やカツ丼など弁当類も取り扱っている。


オーダーの方法はイートインと同じ。好きなうどんと天ぷらなどのトッピングをチョイスしてお会計。違うのは容器だ。持ち帰り専用の密閉式容器にうどんを入れてもらえる。カウンターの端には天かすやネギ、しょうががあり、やはり店内と同じく好きなだけ盛ることが可能となっている。


フタをしっかりと閉めて、ビニール袋に水平に入れておけば、つゆがこぼれる心配は少ない。


私が持ち帰ったのはカツ丼(640円)と、とろ玉うどん(冷並、420円)だ。


・カツ丼はご飯の真ん中に……

まずはカツ丼だ。フタを開けた瞬間に、私は驚愕してしまった。カツとご飯がセパレートになっているのはいい。出汁でご飯がべッチャリしていないのはいいが……。そのご飯のド真ん中にたくあんがある。


これじゃあ、即座にカツをご飯の上に “放流” できないじゃないか! しかも、たくあんの味がちょっとだけご飯についてしまう。せめて端っこに置いてくれればよかったのに……。仕方なく、たくあんを一旦フタに退避させて、カツをご飯に放流した。


割と硬めの卵とじにしてあるおかげで、カツもベチャベチャしていない。揚げたてとはほど遠いにもかかわらず、美味しさは損なわれていない。


・店の味を会社で

続いてはうどんだ。うどんは容器が違うだけで、味は完全にお店と同じ。


冷のとろ玉だったために、イートインとテイクアウトの味の違いが出にくかった可能性もあるが、それでもお店の味、そのままを会社や家で味わえるのはかなり嬉しい。


という訳で、お店で食べるのが落ち着かないという人は、店舗限定の持ち帰りを試してみるといいだろう。店の雰囲気とはまた違って、ゆっくりじっくりうどんを味わえるぞ。

・今回訪問した店舗の情報

店名 丸亀製麺新宿文化クイントビル店
住所 東京都渋谷区代々木3-22-7新宿文化クイントビル1F
営業時間 11:00~22:00 / 土日祝11:00~15:00

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本、〒151-0053 東京都渋谷区代々木3丁目22−7 新宿文化クイントビル1F