なぜ全国展開しないのか。このように思う商品は数あるが、不思議なことに地域限定なケースは多い。もちろん、地域によって味の好みが分かれるのは理解できるが、本当にウマいものはどこに行っても成功するものだ。

例を挙げるなら平均点を安定して叩き出せる丸亀製麺がそう。コシのないうどんが主流の福岡県で受け入れられるのに時間を要したが、今では大人気で昼食時には行列もできる。そしてその福岡県でたまたま発見したのがニッスイの「冷食ちゃんぽん」。軽い気持ちで食べてみたら全国で勝負できる一品だった。

・九州限定の冷食

同商品は九州限定で販売されており、値段は288円(スーパー価格)だ。少し高いかなとも思ったが、具材が豊富なちゃんぽんということを考えたらそうでもない気もする。現にネットで調べたら、冷食ちゃんぽんの相場は300円オーバーが一般的な感じだった。

ちなみに内容量は1人前で402グラム。「12種類の具」や「ホタテの旨みでコクがアップした特製スープ」などの文言が書いてある袋を開封してみると、カッチカチに凍った「麺」「スープ」「具」の3つが入っていた。

・調理方法は2種類

さっそく調理といきたいが、方法はなんと鍋 or 電子レンジの2種類。珍しいような気もしたので、あえて電子レンジで作ってみることにした。まずはスープを熱湯で溶かして麺を投入、そこに凍った具を乗せて(器に入らなかったら割ってもOK)サランラップをすれば準備完了だ。


これを電子レンジに入れてチンしたら……



できた! カンタン!!


当たり前だが、見た目も ちゃんぽん していて野菜も豊富。しかも、肉やエビも入っているから期待以上だ。あとは肝心の味さえよければ……ということで実際に食べてみたらこれが激しくウマい。

・全国展開しても通用する

まずスープが濃すぎないのが最高。アッサリとした感じに仕上げられており、好みに合わせて味を調節できるようになっていた。そして何より野菜がしっかり入っていて具だくさん。栄養バランスがいいのは凄ぶるありがたい。

麺類なのでお腹もいっぱいになるし、正直に言って非の打ちどころがない。もちろん、店舗で食べるものと比べたら差はあるが、家ですぐに作れることを考えたら優秀だ。全国展開しても通用するのになぁ……と思いきや!

詳しく調べていたら楽天市場で通販していた。それと同時に1987年発売のロングセラー商品だということ、同社のちゃんぽん麺は1年間で1248万食も食べられたこともあるそうな。どーりでビビッときたワケだ!

これなら知っている人も多いのかな……とも思ったが、近場に置いていないと意外と存在を知らないもの。冷凍ちゃんぽんに興味がある人は一度試してみることをオススメする。これホントにウマいから!

参考リンク:ニッスイ「わが家の麺自慢 ちゃんぽん」、楽天市場「わが家の麺自慢 ちゃんぽん」
Report:冷凍食品研究家・レンチン原田
Photo:RocketNews24.
★こちらもどうぞ → シリーズ「冷凍食品検証」

▼原材料はこんな感じ