プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」ファンになって約25年。いま私P.K.サンジュンはブチギレて……いない。むしろ心は澄み切った青空のように穏やかだ。先にお伝えしてしまおう、2019年の千葉ロッテマリーンズは開幕1週間で終了しました、と。
できる事なら時計の針を1週間戻し、ちょっぴり期待していた自分に「無駄だから」と教えてやりたい。2017年シーズンも終戦は早かったが、このままいけば今年は桜が散る頃に千葉ロッテマリーンズも散りそうな気配である。
・開幕1週間で4.5ゲーム差
井口監督政権になり2年目を迎えた今シーズン。最初に断っておくが、この記事は別に選手を責めようとか、首脳陣を責めようとかするものではない。ただただ、私と同じく千葉ロッテマリーンズを愛するファンたちに「現実を受け入れようぜ」という趣旨で執筆している。
開幕から2カードが終了し、ここまで1勝5敗の借金4、首位のソフトバンクとは4.5ゲームも引き離された。これが5月6月ならまだわかる。いつも通りの展開だ。ただ、我らが千葉ロッテマリーンズは開幕からたったの1週間で4.5ゲームも引き離されている。
最大の誤算は、ロッテファンの多くが大前提としていた「先発はそれなりに揃っている」という考えが甘すぎたことだろう。ここまでチーム防御率は衝撃の6.88。文字通り投手陣が崩壊しており、特に先発陣はほとんど試合を作れていない。
・ファンならではの甘い見通し
ここで言いたいのは「先発はそれなりに揃っている」考えはもう捨てよう、ということ。開幕前、何人かのロッテファンと話したが「石川・涌井・ボルシンガー・二木・岩下・種市・有吉・小島・ブランドン……」と先発の名前だけはよく挙がっていた。
んが、我々ロッテファンはチームを愛するがゆえに、どうしても見通しが甘い。例えば、他球団と比べてみよう。ソフトバンクの「千賀・東浜・武田・ミランダ」とは質が違うのだ。ロッテは「ただ頭数は揃っているだけ」ということを改めて認識しなければならない。
打つ方はレアードが6戦で5発と大爆発しており、中村・加藤・バルガスなど、好調な選手も少なくない。だがしかし、それでも1勝5敗なのだ。通常であればレアードの勢いに引っ張られ、チーム全体として打線が爆発してもいいハズである。ただ、そうならないほど我らが千葉ロッテの打撃陣は弱い。
もちろん選手たちは一生懸命プレイしているし、勝負は時の運、結果が出ないことだってあるだろう。だが「井上が今年は30発打つ」とか「角中の3割は堅い」とか「奨吾はトリプルスリーを狙える逸材」とか心の中で思っても、口に出すのはやめた方がイイ。ただ、恥ずかしい思いをするだけである。
・現実を受け入れろ
結局何が言いたいかというと、まずは我々千葉ロッテファンがチームの弱さを受け止める必要があるということだ。ロッテファンは「二木は10勝できる」と普通に思っているが、他球団のファンはそうは思っていないし、事実2桁勝ったこともない。我々は見通しが甘すぎる。
過度な期待をしすぎると、チームが敗れたとき心に大きな傷を負ってしまう。千葉ロッテは弱い、本当に弱い。そう思いながら試合を観れば、心の傷もいくらかは和らぐハズだ。ただ万が一ここから快進撃が始まり、秋に井口監督が胴上げされることがあるならば、私は素っ裸で土下座でもなんでもしたい。そうなることを心の隅で期待している。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼秋には土下座できることを祈っています。