チェーン店の料理はイマイチ。そんな考え方はもう古い……というか誤りである。ファミレスも牛丼も回転ずしも、チェーン店うんぬんは関係なくウマいものはウマい。きっと丸亀製麺のうどんを食べて「おいしくない」と思う人はそう多くないハズだ。
その丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスが2019年3月、新たな刺客として都内にカレー店をオープンさせた。それが『On The Curry!』である。全国にまだ2店舗しかないこちらのお店、もしかしたらココイチと仁義なきカレー戦争を繰り広げる……かもしれない。
・丸亀以外も積極展開中
全世界6000店舗を目指し、爆発的な勢いで出店を続けるトリドールホールディングス。以前の記事でご紹介した天ぷらの「まきの」と同じく、同社はうどん(丸亀製麺)以外の出店を積極的に試みているところなのだろう。
さて、都内初の『On The Curry!』はJR浜松町駅から徒歩2分ほどの商業ビル「ハマサイト」の中にオープンした。「テリヤキチキンカレー」「ロースカツカレー」「からあげ南蛮カレー」などのボリューミーなメニューが並ぶ中、目玉は「カルビ串カレー」のようだ。
また、特徴的なのはお好みのトッピングが3つまで選べること。福神漬けやらっきょなどの定番から にんじんアチャールや刻みしょうがまで、11種類の中から3つを選ぶシステムとなっている。これは都内を中心に約10店舗を展開する「カレーは飲み物。」を意識していると言っていいハズだ。
・トッピングを3つ選べる
今回注文したのは「カルビ串カレー」で、マッシュポテト・キムチ・にんにく素揚げをトッピングした。価格は税込み890円、辛さやご飯の量も有料で調整できる。そして注文から5分ほどで「カルビ串カレー」がやってきた。
特徴的なのは、やはりドーンとのっかった2本のカルビ串で、見るからに香ばしそうに焼き上げられている。トッピングの3品はそれなりに添えてある程度で、ボリューミーという印象ではなかった。
さっそく食べてみると、ルーは甘めで旨味もコクも申し分ない。スパイシーで刺激的というよりは、マイルドで万人受けする味わいだ。またカルビも見た目通りの香ばしさで、こちらはなかなか食べ応えがあった。890円でこの肉感とボリューム、そしてウマさなら、人気店になる可能性は十分にあると感じた次第だ。
・仁義なきカレー戦争勃発か?
先述のように全世界6000店舗を目指すトリドールホールディングスだが、日本でカレー専門店は展開していない。もし『On The Curry!』を全国に広めていくならば、ココイチとの仁義なきカレー戦争が勃発することだろう。その時あなたはどちらを支持するのだろうか? 機会があればぜひジャッジしてみて欲しい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 On The Curry! ハマサイト店
住所 東京都港区海岸1-2-30 汐留ビルディング1F
時間 ランチ11:00~15:00 / ディナー17:00~22:30(土曜はランチのみ)
休日 日祝
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.