ケニアとタンザニアの国境付近・アンボセリに住むマサイ族の家に泊まった時のこと。朝日を見ようと早起きしてオレンジに染まった空を眺めていたら、私の親友、マサイ族の戦士・ルカも家から出てきて、こう言った。
「シャワー浴びるだろ?」
シャワー……浴びたい。浴びたいけど、正直ここ、意外と寒い。昼間はガンガンに暑いけど、夜や朝はスウエットを羽織って丁度よいくらいに肌寒い。そんな状況で屋外、さらには水シャワーだなんて……と勝手に想像していたのだが!!
ルカ「なに言ってんだ。外じゃない。室内だよ」
えっ……!?
ルカ「それに水じゃない。お湯だ。だから寒くない」
ええっ!? なにそれ予想外!!
聞けば、すでにルカはシャワーを浴びてきたと。スッキリした表情で「気持ちよかったぜぇ〜」なんて言っている。羨ましい。オレも砂ぼこりだらけの身体を洗い流したいな……ということで、マサイのシャワーを借りることにした。
「準備に少し時間がかかるから、しばし待たれよ」とルカ。それにしても、水にはいろいろ困っているこの村に、シャワーどころかホットシャワーが出る施設があっただなんて……! どこ? どこっ!?
そして約30分後──
ルカ「準備ができた。お前の家だ」
えええっ……!?
ちなみに「私の家」というのは、私が宿泊するからと1軒まるごと貸してくれた「マサイの家」で、その構造は木造や鉄骨ではなく「動物のウンチ」で、間取り的にはトイレ風呂なし(電気水道なし)の、暗くて狭〜い「2K」だ。
昨晩泊まった時には、シャワー室なんてどこにもなかった。もしかして……隠し階段からの地下シャワー室? どこ? どこっ!? ……と思ったら、
ルカ「ここだ」
ルカが連れてきてくれたのは、キッチンだった。そしてそこには、桶とタオルとボトルが用意されており……
\ドボドボドボ〜……/
火で沸かしたお湯! そうか、なるほど!! つまりはここがシャワールーム! マサイの家は、キッチン・バスが兼用なのね! それにしても、完っ璧に真っ暗である。唯一の明かりは、窓に空いた1つの穴から差し込む日差しのみ。
んでもって、この風呂場をどのように使うのかというと……
真っ裸になり……
ザバー、ザバーと、
少しずつ流したりして……
つまりは行水のように使う。
──以上である。
なおこの時、サンダルは必須。なぜなら床は土であり、水でグチャグチャになっているからだ。ルカも「サンダルは忘れるな。もし持ってないなら貸すぞ」とサンダルの重要性を強調していた。タオル等も床に付かないように要注意。
それにしても予想外だった。てっきり「屋外で水シャワー」かと思っていたのに、プライバシーの守られた「室内」で、さらに「温水」を使っているとは……!! これぞまさしく「いい湯」でした! アッシェオレン(ありがとう)\(^O^)/
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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