おーい、朗報だぞーー! みんな大好き「アマゾン」さんが超太っ腹なことを言い出したのでお伝えしよう。なんと2019年5月23日(予定)より、アマゾンにおけるすべての商品の販売価格に対し最低1%のアマゾンポイントを付与するというのだ! マジかよ、全商品だって!?
これまでポイントが付く商品は限られていたため、購入者にとってはラッキーなことこの上ない。しかし、そのあおりをモロに受けてしまうのが出品者だ。アマゾンによると、ポイントによる費用はすべて出品者の負担になるというのである。ああ、それはキツイですな……。
・対象はすべての商品
アマゾンには、第三者が委託販売できる「マーケットプレイス」という仕組みがあることは皆さんもご存じだろう。アマゾンが売っているように見えて、実は個人の出品者が販売している場合があるのだ。
アマゾンの発表によると今回のポイントプログラム変更は、アマゾン直販部門からの出品、出品者からの出品、その両方を含むすべての出品が対象となる。つまり、アマゾン以外の業者や個人が出品している商品にも、ポイントが付与されるというわけ。
・費用は自分持ち
購入者からすると、何を買ってもポイントが付くのは非常にありがたい。しかし、出品者にとっては迷惑な話だ。なぜならポイント分の費用は、出品者が負担しなければならないからである。この件について、アマゾンは以下のように説明している。
「出品者が自ら設定、またはAmazonが自動で設定したAmazonポイント設定の費用は出品者の負担となり、Amazonからの利用可能残高の送金において他の適用のある手数料等と合わせて控除されます。」
要はこういうことだ。「お客さんのために全商品にポイント付けるで! 出品者が出品している商品にも付けるで! ポイント設定しといてや! してなかったらこっちで自動で1%に設定するで! ポイントの費用はキミら負担や! 送金額からその分引いとくで!」
・出品者は大変
アマゾンは出品者に対し、価格を設定する際はこの変更を考慮するように呼び掛けているが、出品者からすればそう簡単に値上げはできないだろう。ただ、利益は確実に減るので悩ましいところだ。
個人で出品している知人にこの変更をどう思うか尋ねてみたところ、ただ一言だけ、以下のように返信が来た。
「ゴミ」
……なるほど。シンプルかつ、真理を突いた発言である。ポイントの付与自体は願ってもないことだが、出品者の苦労を思うと少々複雑な気分になってしまった。いやぁ、いろいろ世知辛いっすねぇ……。
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.