私(佐藤)が当編集部で働くようになって、今年で10年だ。2009年からそんなに時が経っているのかと思うと、感慨深いものがある。その10年の歴史のなかでも忘れられない出来事がいくつかあって、今回紹介するエピソードもそのひとつだ。
2015年12月25日、クリスマスのこと。当編集部のYoshioが私の格好を見て「お前全身ユニクロ!(爆笑)」とバカにしたのである。あれから4年を経て、Yoshioに今の服装について聞くと衝撃の事実が判明した!
・4年前の指摘
あの当時Yoshioは私にこう言っていた。
Yoshio 「俺もユニクロ着るけど、普通どこかに違うモノを入れるって。せめてアウターやトップスは変えるでしょ」
その当時の自分を振り返ると、たしかに全身ユニクロだ。パーカもジーパンもインナー(ヒートテック)も、靴下からパンツまでユニクロ。
彼のこの指摘以来、私は極力全身ユニクロにならないよう気をつけるようになった。あの時は「何を着ようが俺の自由だろ!」と思ったけど、振り返ると彼の指摘はもっともだった気もする。
それから約4年を経た2019年1月某日のことだ。ふとYoshioを見ると、とても温かそうなダウンジャケットを着ていた。「それどこの?」と尋ねると……。
Yoshio「ユニクロ」
ユニクロを着るとは言っていたから、上着だけユニクロかと思ったら、中に着ているシャツを見たことがある。もしかして……。
Yoshio「シャツ? これもユニクロ。ジーパン? ユニクロ」
ちょっと待て! 「普通どこかに違うモノを入れる」って言ってたのは誰なんだよ! お前じゃないか、Yoshio! も、もしかして、ヒートテック着てるんじゃ?
Yoshio「ヒートテック? 着てるよ。ユニクロ」
着とるやないか! 全身ユニクロやないかッ!! (憤怒)、前になんて言ってた、ああん? お前、人の服見て爆笑しとったやないか! 怒り気味にそう指摘すると、Yoshioは反論してきた。
Yoshio「靴下は違うんだな~」
佐藤「なんだよ、GUか? しまむらか?」
Yoshio「靴下は旅館でタダでもらったヤツ!」
……何も言い返せなかった……。
ちなみに当時彼はこうも言っていた。「ユニクロでも構わないけど、オシャレな人が着てたらわからないって」。たしかにたとえ全身ユニクロであったとしても、そう見えない人はユニクロをうまく着こなしている。要するに、何を着るかよりもどう着るかの方が大事だと、Yoshioは言いたかったのだろう。またひとつ、勉強になった……。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼自らが全身ユニクロおじさんになったYoshio