世間的に、そろそろお正月気分も終わって仕事始めという方が多いであろう1月3日。あるいは職種的に今日までフル稼働。体感的には今日が2018年12月31日でこれからお正月休み! 自分の年明けは今日からじゃい! という方もいるだろう。
そのどちらにもお伝えしたいことがある。それは今夜「しぶんぎ座流星群」が見ごろを迎えるということ! 夏のペルセウス座流星群、そしてこの間のふたご座流星群と並んで3大流星群とされるものだ!
・1時間に30個も
国立天文台によると、流星群が極大を迎えるのは4日の午前11時ごろ。当然星など見えない時間なので、ベストなタイミングは3日の深夜から4日の未明となる。極大とは時間がずれていても、条件が良ければ1時間に30個程度見ることができるそう。
そして気象庁によると、天気も東北や日本海側を除けば全国的に晴れ。この時期は空気も澄みまくっているので、暗くて開けた場所さえ確保できれば観測は容易だろう。また、ウェザーニュースではふたご座流星群に続き、今回もバーチャルユーチューバーを起用した生中継を予定しているそうだ。外は寒くて辛いという方は、YouTubeなどで中継を見るのもアリだろう。
・しぶんぎ座ってなぁに?
ところで、そもそも「しぶんぎ座」とはなんぞや? 他の流星群につけられた星座の名前なら大体聞き覚えがあると思う。しかし「しぶんぎ座」の場合はそうでもないはず。なぜならこの星座、国際天文学連合によって星座のリストから抹消されているからだ。
図鑑などに載る星座は、大体がこの国際天文学連合が定めたものに則っており、リストから外された星座が日の目を見ることは基本的に無い。しかし、しぶんぎ座だけは流星群の名前として残っているのだ。
ちなみに「しぶんぎ」とは「四分儀」のこと。航海などに使われる六分儀であれば、Amazonでも売られているのでどこかでご覧になったことがあるだろう。六分儀は弧の角度が60度なので六分儀。四分儀は弧の角度が90度のものだ。
放射点は、例えば午前3時~4時ごろに北東を正面に見た場合、うしかい座の左、北斗七星の斜め右下で、こぐま座からりゅう座を超えてもうちょっと右よりという微妙な位置。とはいえ、流星群の放射点は見る方向とは関係ないので、やはり今回も夜空全体を満遍なく眺めてほしい。
筆者も昨日、本記事に使用する写真を撮るため午前4時ごろに近所の公園に繰り出したが、寒すぎて冷えまくった金属製の三脚に触れる手が痛かったレベル。外で観測しようという方は、とにかく防寒対策をしっかり!
参照元:国立天文台、気象庁、ウェザーニュース、Amazon
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼今回もウェーザニュースの生放送が!
▼放射点の位置はこんな感じ。トップ画像はうしかい座。