初代アップルウォッチが壊れて以降、ドン・キホーテの3980円のスマートウォッチを使用している私(佐藤)。まあ、とりあえず時間さえわかれば良い。できれば1日の歩数がわかればなおいい。そう思って使い続けてきたが、もはや使う理由がわからなくなった……。

というのも、記録が不正確でなおかつアプリとの連携がスムーズではない。4000円以下で文句は言えないので、見切りをつけ、上野・アメ横で見つけた「カシオ データバンク」を衝動買いしてしまった。いつか手に入れたいと思っていた時計を勢いで買って満足はしているのだが、アマゾンで価格を調べて愕然としたでござる……。

・腕時計は時間がわかればいい

そもそも時計を買い替えるに当たって、「腕時計が多機能である必要があるか?」という疑問にブチ当たった。時間がわかればいい。移動距離はiOSのヘルスケアでわかるし、カメラの遠隔シャッター機能は腕時計でなくても、100均で300円で売ってたリモコンシャッターで事足りる。

スマホで聞いている音楽プレイヤーの操作は、時計でしなくても、スマホを取り出せばいいし……。大体腕時計って、時間がわかるだけで良くない? という原点回帰的発想に至った。そうして出会ったのが、カシオのデータバンクである。


・中学生時代の憧れだった

カシオデータバンクとは、カシオが1980年代に発売した、多機能腕時計である。多機能とはいっても、今とは全然違う。電話番号を記録できたり、電卓として使用できたりする程度だ。当時は画期的だったが、今では時代を感じさせる懐かしの機能である。発売当時中学生だった私はそのデザインに随分と憧れたものだった。


・アメ横で遭遇!

10代の頃の自分を振り返りながら、アメ横の時計屋を物色していると、なんとあのデータバンクが普通に売ってるじゃないか!


おおおお! まさかこんなところで出会えるとは!? 思ってもみなかった。興奮のあまり秒速で決断!! 「DBC-611-1」というモデルを9300円で購入した。


ウッヒョー! やったぜ。10代の私では即決で買うという決断ができなかった。45歳の私は迷わずに買える。大人になってよかったよ~(涙)。


・データバンクの機能がスゴイ!

この時計はすごいぞ~! 25件の電話帳登録(テレメモ機能)。英語・ポルトガル語・スペイン語・フランス語・オランダ語・デンマーク語・ドイツ語・イタリア語・スウェーデン語・ポーランド語・ルーマニア語・トルコ語・ロシア語の13カ国語に対応!


最大8桁の電卓機能、ストップウォッチ機能。LEDライトまでついている、しかもライトはオートで点灯も可能だ!! すげえええええええええええ!


・何よりデザイン

ちなみに、逆輸入品なので付属している説明書は日本語ではない。日本語の説明書はコピーである。


多言語対応だから説明書が分厚い。


とにかく魅力的なのが、このデザインだ。機能はどうでもいい。この見た目が最高なんだよな~!


あの当時、近未来を感じさせたデザインは、今でも未来を感じさせてくれる! これだけでも9300円の価値がある。いい買い物したな~!


・アマゾンで見てみると……

良い気分でアメ横を後にして事務所に帰り、何となくアマゾンを開いて同じ型のモデルを調べてみたところ……。私は愕然とした。なんだコレは……。


5620円だと?


という訳で、欲しいモノを発見した時は、一応ネットで相場を調べた方が良いだろう。それがたとえ、長年欲しかったものであったとしても、衝動買いは避けるべきだ。みんなも年末なので心して買い物するように。

参照元:アマゾン
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24