両手10本の指をフル活用するピアノは、演奏するのが難しい楽器の1つだ。おまけに手の大きさなども演奏に関係し、子供の頃から英才教育を受けていてもプロになれる人は一握りということは今さら私(中澤)が説明するまでもないだろう。

そんなピアノをわずか4本の指で演奏する強者がいる。正式なトレーニングは一度もしていないという彼の演奏は、思わず息を飲むほど美しかった

・光が降り注ぐような演奏

そんな演奏の動画をネット上に投稿しているのはダリウス・シモンズさん。アメリカのオハイオ州ウォーレン出身である彼の指は、左手に1本、右手に3本の計4本のみだ


一見、無謀なチャレンジに感じるが、動画を再生すると、豊潤なコードの響きと音の粒が空気を震わせる。美しい……! まるで光が降り注ぐように美しい演奏である。

・独学

YouTubeのプロフィールによると、現在17歳の彼は小学校の音楽クラスからピアノを弾き続けているが、正式なトレーニングを受けたことはないのだとか。カッコ良すぎィィィイイイ! 間違いなく音楽の神に愛されている。


ピアニストとトロンボーン奏者として、いくつかのバンドで活躍している彼。すでにカーネギーホールでの演奏経験もあるようで、高校卒業後は、ミュージシャンとしてキャリアを積むことを望んでいるようだ。いつの日か、この美しいピアノが世界に響く日が来るかもしれない。

参照元:Instagram @drippy_2x_29
執筆:中澤星児

▼YouTubeにはフルの演奏動画も