あらゆるジャンルのゲームを語る上で、欠くことのできないタイトルがある。それは『グランド・セフト・オート(GTA)』だ。これは米ゲーム会社「ロックスターゲームス」の代表作品であり、シリーズ通算2億本以上を売り上げる、モンスター級のゲームソフトである。

そのロックスターゲームスが満を持して、2018年10月26日にアメリカの開拓時代を舞台にした『レッド・デッド・リデンプション2』(以下、RDR2)の発売を開始した。前作から6年、この時を心待ちにしていたファンも多いはず。購入したら、興奮しすぎて記念写真を撮りまくってしまったぞ~ッ! マジでこのゲームすごいッ!!

・ゲームのクオリティが飛躍的に向上

RDRは「西部劇版GTA」と称されることもある。前作では、1910年代の米南部とメキシコが舞台だったのに対して、今作RDR2では、米西部が舞台となっている。プレイ前からゲームファンが興奮して発売を待っているのもムリはない。なぜなら、ゲームのクオリティが飛躍的に上がっているからだ。


公式の発表によると、今作は約50万のセリフと30万種類の個別アニメーション、1000以上のアクションとアイテム、1000カ所以上で俳優を使った演技を使用しているとのこと。端的に見て、セリフは「GTA5」の2倍以上なのだとか。このほかにもグラフィックやサウンドなどあらゆる構成要素を大幅にグレードアップしている。これが興奮せずにいられるか!


もうソフトを手にしただけで、ニヤニヤが止まらなくなるッ!!


早速手に入れた私(佐藤)は、当編集部でもゲーム好き & 新しもの好きの編集長GO羽鳥と「開封の儀」を執り行うことにした。


・いざ、開封の儀!

さあ~! 開けるよ~ッ!! やべえ、手が震えてうまく開けられねえ。


興奮と緊張で震えが止まらない私から、羽鳥は「ちょっと貸してちょ」と取り上げて、外のビニールをはずしてくれた。なんて優しいんだ!


開けま~す!


パカッ! おお~、と2人とも声が漏れる。と、その時、羽鳥が気付いた。


羽鳥「これ、もしかして、下にもう1枚ある?」


ええ?


えええええええええええええ!


おわかりだろうか? もう1度見てみよう。まずは1枚目のディスクがある。1枚目をめくると……。


2枚目があったーーー! やったーーーーーッ!!!!


これ見て! ディスクが2枚もある。この中に、すげえゲームデータがぎっしり詰まってるんでしょ? そんなん出来ひんやん普通。そんなん出来る? 言っといてや、出来るんやったら……。


やべえええええええええ! もうこれだけでテンション爆上がり。ディスクが2枚あるだけなのに、超楽しい! 笑いが止まんねええ!


・地図だけで小一時間……

あらためて中身を見てみると、ディスクが2枚と舞台の地図が付いている。これが今回の舞台なのか。あらかじめ地形を把握しておいた方が良いかも。


スタート地点はどこなんだろう? オープンワールドだから、これ端から端まで全部行けちゃうのかな?


待てよ、待て。これ裏にも地図があるけど、これは別々の世界なのか? それともどちらかを拡大表示したものなのか? もしかして、ゲームが進んだらまったく違うエリアに行けたりして……。

ゲームをPS4に挿入しないまま、地図だけで1時間も話をしてしまった……


・ついにゲームスタート

1時間の雑談を経た後に、やっとPS4にディスクを挿入。2枚の読み込みを終えて、やっと起動だ。「RED DEAD REDEMPTION2」のタイトルキターーーーーッ!


物語は雪深い山小屋から始まる。折りからの嵐に見舞われ、ギャングメンバーは、息も絶え絶えで飢えと寒さに苦しめられていた。ゲーム開始から序盤は、雪に覆われた薄暗い世界。その景色が主人公アーサー・モーガンの行く末を示しているようだ。

アーサーが属する「ダッチギャング」は、西部の街での大がかりな強盗に失敗し、逃亡を余儀なくされる。失敗の痛手を負い、メンバーの足取りも重い。それに追い打ちをかけるような嵐。「敗北」や「喪失」、そんな言葉が似合う景色なかで、少しずつ物語は進む。それに合わせてチュートリアルを兼ねた操作説明が行われるので、ゆっくりゲームについて学ぶことができる。


特殊な操作や機能については、都度画面に表示されるので、操作に迷うことはないだろう。複雑なゲームシステムでありながら、プレイヤーを優しく導いてくれているようだ。


・映画を操作しているようだ

約1時間プレイしてみて感じたのは、これがゲームであることを忘れるほどの圧倒的なグラフィックとサウンドだ。まるでアニメ映画を見ていて、その主人公を自分で操作しているような錯覚に陥る。


とくにセリフは同じ文言を繰り返すことがなく、新しいキャラとの接触により、2人やギャングの内部の関係性が紐解かれていく。セリフの内容がとても自然で、現実の街で聞く、ありふれた日常会話を聞いているようだ。セリフやキャラの動作の自然さから、スッとゲームの世界観に入っていける。


・キャンプからがゲームの本番

チャプター2に入ると景色は一変する。ダッチギャングは起死回生をかけて列車強盗に挑み、それを機にキャンプを移動して春の日を見るのだ。


雪山では古びた小屋に閉じこもっているだけだったが、キャンプでは体験できるアクティビティが格段に増える。むしろここからがゲームの本番!


たとえば海軍経験者のピアソンに、狩猟の獲物で料理を作ってもらったり、キャンプ設備をアップグレードしてもらったり。



たき火のそばでは、自分でも簡単な調理をすることが可能だ。


携行している肉を火で炙って……。


食う!


・何をやるのも自由!

鏡の前では、髭剃りができてしまう。長さもスタイルも自分次第。


ポマードを持っていたら、整髪もできるぞ!


このほかにも、ギャングメンバーとポーカーやドミノに興じたり、伝説の動物を求めて狩りに出かけたり、メンバーと親睦を深めたり、逆にメンバーと敵対することさえもできてしまう。要するに何でもアリだ!


・街にはさらなる楽しみがあるぞ!

また街に出れば、さらなるイベントやアクティビティが待っている。


雑貨屋に入るとキャンプでは手にできない貴重な品々を購入することができる。


缶詰などの食料品はもちろん、タバコやコーヒーなど趣向品も欠くことはできない。街に出る機会の少ない女性や老人などのギャングメンバーに買い物を頼まれることもある。


商品カタログを覗くと、コスチュームの販売も行っている。街によって流行りが異なっているので、これらを揃えるのも楽しい。当時のアメリカの流行を知る上でも参考になる。



夜の酒場に行けば、荒くれたちが集まっている。


ということは当然……。ケンカにもなる!


他のギャングの隠れ家を襲撃したり、ならず者を探し出して保安官につき出し賞金稼ぎをしたり。ひとつひとつの行動が「名誉」に影響を与えるそうだ。その名誉レベルによって、イベントの展開が変わる点も見逃せない。街のヒーローになるか、それとも正真正銘のならず者になるか。それはゲームの進め方次第だ。


さらに面白いのは、当時の生活様式や娯楽など、文化的な背景を学ぶこともできる。今とは違い、食事や移動がそう容易ではなかった時代に人々がどう生きたかを知ることができるのも、ゲームの醍醐味のひとつだ。


これからプレイするという人は、ぜひたっぷりと記念写真を撮ったうえで、ゲームに没頭してくれ! 年が明けるまで存分に遊べるぞ!!

参考リンク:レッド・デッド・リデンプション2
Report:佐藤英典

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