インドでサルがガチでバスを運転。なんだか出来の悪い早口言葉みたいな文章だが、現在ネット上で、そんなおサルの姿を収めた動画が人気を集めている。動画を見てみると……ヒエッ! マジでサルがバスを運転してる!?

インド・カルナータカ州を走る1台のバス。その運転手は1匹のサルだ。ハンドルの上にどっしり座り、両手両足を使ってバランスを取っては、バスを華麗に操っている。「なんて可愛いの!」とネット上でも大人気。

が、よーく見ると、サルの後ろに座った人間の運転手が、片手をハンドルに添えているのが分かる。どうやら人間の運転手は、サルをハンドルの上に座らせているだけで、完全に運転を任せているわけではない模様。まあ、命は惜しいもんね……。

しかし、バスを管理するカルナータカ州道路交通会社(Karnataka State Road Transport Corporation)はこの動画をヨシとしなかった。「乗客の命を危険にさらした」として、人間の運転手に停職を言い渡したのだ。

『The Times Of India』によると、このサルは乗客とともにバスに乗ってきたそうだ。運転席に興味を示し、最初はそこから動こうとしなかったとのこと。だがハンドルの上にいたのは2、3分だけとも伝えられている。

バスには30名ほどの乗客がいたというが、動画では笑い声が聞こえるほど和やかな雰囲気。苦情なども上がらなかったようだ。ネット上でも「サルは実際に運転していないし、停職処分は重すぎる」といった声が聞かれているが、バス会社は「運転手は責任を伴う立場。動物好きだけでは片付けられない」としている。

参照元:The Times Of IndiaBBC(英語)、YouTube
執筆:小千谷サチ

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