3カ月で人間はどれくらい変われるのだろうか──? 長いようで短く、短いようで長い90日というタイムリミット。以前の記事でお伝えしたように、私P.K.サンジュンは約3カ月間『ライザップ』に通い、徹底的な肉体改造を行った。
私のような決してデブではない “中肉中背のおっさん” でもライザップは劇的な効果があるのだろうか? 目標は体脂肪をアスリート並の7~8%まで落とした「ブルース・リー」のような体……。涙なしでは見られない感動のフィナーレを……目撃せよ!
・「筋トレ」「低糖質食」「サプリメント」の3本柱
まずおさらいだが、ライザップは「筋トレ」「低糖質食」「サプリメント」の3本柱で徹底的なボディメイクを行う。サプリについては決まった時間に飲めばいいだけなので割愛し、今回は「筋トレ」と「低糖質食」をメインに激闘の軌跡をお届けしたいと思う。
さて、ライザップ開始時、私の体重は68.2キロ、体脂肪率は13.7%であった。40歳という年齢を考えれば “標準体型” とも言えそうだが、特に腹回りを覆い隠すぜい肉は「見苦しい」の一言。少なくとも目標とするブルース・リーには程遠い。
こんな体がマジでバキバキに生まれ変わるのか──? 私が目標を達成できるどうかはライザップ独自のメソッド、そして何より担当の小川トレーナーに賭かっているといっても過言ではない。約3カ月間の二人三脚が始まった。
ここで軽く小川トレーナーについて紹介しておきたい。なぜならライザップは「トレーナーとの信頼関係が何より重要である」と3カ月間で身をもって痛感したからだ。私の失敗は小川トレーナーの失敗、私の成功は小川トレーナーの成功だと言ってもいいだろう。
小川トレーナーは可愛い系のマッスル男子で、メチャメチャ物腰の柔らかい好青年だ。年齢は25歳と私よりも1周り以上も年下で、私は最初から最後まで「パク様」と呼ばれていた。ボディメイクに関する知識も豊富で、自身もボディビル大会に出場してしまうほどの筋肉マンである。1度こんなことがあった。
──というか、前から思ってたんですけど、小川さんってムキムキですよね。ライザップのトレーナーってみんなそんなにムキムキなんですか?
「ムキムキかは個人差がありますが、ほとんどのトレーナーは普段からトレーニングしてますね。私はいま全然絞れてなくて……ダメダメなんですけど」
──全然絞れてるじゃないですか。本気のときはどれくらい絞れてるんですか?
「大会に出るときは頑張るんですけどね……」
──!!!!! 大会! まさかボディビルとかですか?
「正確には逆三角形度を競う “フィジークコンテスト” なんですけどね。この前出場したハワイ大会の写真……見てもらっていいですか?」
──もちろん見ますよ、むしろ見たいですよ。……ってヤベェェェエエエエエエ!これはガチ!! メチャメチャ本物じゃないですか!!
「この時は急激に落としすぎちゃって体にメチャメチャ負担がかかりました。パク様は計画的にやっていきましょう」
──今までも信じてましたけど、写真を見てさらに信じました。小川さんについていきます。
・低糖質食のメニュー
この人の言うことなら間違いない……。私は3カ月間、どんなことがあろうと小川さんの言うことを信じ、そして実践してきた。例えば食事面でも1度もアルコールを口にすることもなく、ひたすら決められたメニューだけを食べていた。例えばこんなメニューである。
ポイントは毎日決まった時間に食事を摂ることで、夕食は19時までに食べ終えた方がいいようだ。また、食後は食べたものも専用アプリで小川トレーナーに報告し、チェックを受けていた。私は神に誓って1度もズルをしなかったが、小川トレーナーいわく「ズルすればわかります」とのことである。また1日3リットルの水を欠かさなかった。
・必殺「チートデー」
食事に関しては上述のようなメニューをひたすら食べていたが、合計3度だけ小川トレーナー公認の “チートデー” もあった。チートデーとは「その日だけは好きなものを好きなだけ食べていいよ」という特別な日のことである。
私の場合、1度目のチートデーはライザップ開始から約1カ月後、体重の減りが鈍くなってきた時期に行われた。
「ちょっと体重が減らなくなっちゃってますね」
──ず、ズルはしてません……!
「わかってますよ(笑)。ちょうどタイミング的にも停滞期だと思います。そろそろ来る頃だと思っていたので」
──停滞期ですか。
「要するに糖質をカットしているので、体が “糖質が入ってこないな。しばらく体重と体脂肪を減らすのをやめよう” と判断しているんですね。どうしようかな……よし、チート入れましょう。明日1日だけ好きなものを好きなだけ食べてください」
──え! そんなご褒美タイムいいんですか? いいならマジで食べますよ?
「はい、大丈夫です。明日1日だけは遠慮なく食べちゃってください」
──でもせっかく体重も体脂肪も減ってきたのに、もったいない気もしますね。
「絶対に大丈夫です。次に計測するときは100%体重も体脂肪も減ってますから」
──じゃあ……マジで食べます。ヒャッハーーー!
チートデーの日、普段から薄味すぎて濃ィィイイイ味を欲していた私は、カレーやラーメンをガンガン食べた。なんならアイスクリームも2回食べた。少食になっていたためお腹がパンパンになったことはさておき、これはかなりのご褒美であった。
しかも予言通り、次の計測では体重もガツンと減っていたから驚きだ。そのタイミングや見切りの部分に関しては、なかなか素人では真似できない “プロの技” といえるだろう。
果たして、小川トレーナーのもと40歳のおっさんはバキバキの体を手にすることは出来たのだろうか? 周りもビックリ、小川トレーナーもビックリ、そして自分自身が一番ビックリした衝撃の結果は2ページ目へGOだ!